今週のNY市場はクリスマスモードで市場参加者も少ない。
従って、日銀の緩和縮小の報道が伝わっても、特にポジションを立てるモチベーションは希薄だ。
日銀は、NY市場のドル円売買が極めて薄い時期を狙ったと解釈されている。
今週は東京市場の動きを見守り、逆に、東京市場が休暇モードに入る来週以降にNY市場で本格的な反応が見られよう。
0.75%刻みの利上げを4回連続して強力な引き締めに動いているFRBに比し、日銀は「長期金利の変動幅をプラスマイナス0.25%程度から0.5%程度に拡大」「マイナス金利は維持」との緩和縮小に留まる。
引き続き、周回遅れを感は否めず、これ以上の「変動幅の拡大」も考えにくい。
改めて、日銀の政策選択肢が限定的であることが露わになった。
円相場も150円超から130円台前半まで円高に振れた後のことゆえ、今回の初期反応が一巡後は、円売りの材料にされかねない。