今週は、13日、米国CPI発表、14日、FOMC声明文、最新FRB経済見通し(含むドットチャート)そしてパウエル議長記者会見と続き、実質的に2022年相場の最終幕である。


CPIが前回は年率7.7%で低下傾向であったが、そのインフレ後退トレンドはホンモノか。
パウエル議長は、そもそも、1回や2回の経済指標で金融政策の変更はないと語っているが、仮に、CPIが、これまでの下落トレンドを覆し8%台に再上昇するような展開になると、再びジャンボ利上げ継続の可能性が強まる。
とにかく蓋を開けてみないと分からない。


なお、先週金曜日に発表されたPPI(生産者物価指数)は前月比0.3%上昇で、事前予測の0.2%を上回った。
一方、同日発表されたミシガン大学消費者信頼感指数のなかに含まれる1年先の期待インフレ率は年率4.9%(前月)から4.6%へ低下している。
消費者が見るインフレ率は下落傾向なのだ。
物価上昇率統計は色々あるので、総合的判断が難しい。

 
そして、FOMCだが、参加者のターミナルレート予測が5%を大きく上回るのか。
5%台半ば程度が事前予測だ。
更に5%台の高金利水準が2023年前半、或いは年末まで続くのか。


金に関しては、とにかく想定より上回るドル金利は売り要因で1,800ドルの頭を叩く結果になる。
対して、下回れば、1,800ドル台の値固め局面となろう。
円相場も、前者なら、再び145円超えの円安。
後者なら、130円台の円高。


なお、YouTube豊島逸夫チャンネルでは、13日午後10時10~15分くらいからCPIライブ。
15日朝7時からFOMCライブを生配信する。