一昨日、本欄で為替介入のXデーは11月2日と書いたところ、報道ステーションから「写真」出演依頼が来て、昨晩、以下の画面で報道された。
アメリカの利上げが頭打ちになっても、利下げにはならず、4%程度の高水準の政策金利が少なくとも来年前半は維持されるから、日米金利差による円安傾向のファンダメンタルズは変わらない、との最後の締めが時間切れ。地上波ではありがちなことで、やむを得ない。
これだけのコメントだけど、昨日午後に飛び込み、それから2時間はかけたかな。担当に丁寧に説明して、そのうえで、このようなボードを作成して、デスクがチェックして、修正して、私もチェックして、修正入れたり。行ったり来たりで、OA直前までバタバタであったよ。全部で5分程度の時間割だったので、地上波としては、まずまず。数十秒程度に収まることが当たり前だからね。そもそも、この種の経済ネタは経済の基礎知識が無いと理解できないので、制作にも時間がかかるのだ。慣れているので、粛々と進めるだけ。
そして、本日10月27日は、クレディ・スイス再建案発表。
今晩ワールド・ビジネス・サテライトでビデオ出演。
日本時間午後に発表される予定で、それを読み込み、欧州市場寄り付きの反応を見て、ぶっつけでカメラの前で語る。あとは編集任せ。SNSで拡散されたような、破綻にはならないが、マネー収縮の時代を象徴するような名門銀行の財務危機だ。昨日は、欧州の大手銀行が相次いで好決算発表。利上げにより、マイナス金利を脱し、銀行経営には追い風となっている。
しかし、クレディ・スイスだけは例外。大リストラと、儲け頭だった投資銀行部門の切り売りで、30億スイスフラン(4400億円程度)の資金不足のやり繰り。今後は伝統的得意分野の富裕層資産運用業務(プライベート・バンキング)が戦略的セクターとなろう。
まぁ、元スイス銀行トレーダーとしては、ライバル行ではあったが、クレディ・スイスの落日は寂しい感はあるね。