ロシアが天然ガスパイプラインのノルドストリームを閉鎖の可能性に市場が揺れている。
もし、これが閉鎖されたら、ドイツは今年の冬を越せるか、というほどのエネルギー危機に見舞われる。
早速、天然ガス価格は急騰。
これもインフレ要因となるは必至。
振り返れば、ギリシャ危機のときには、元気なドイツ、元気なメルケル首相が居て、救済に廻った。
しかし、今や、そのドイツが欧州最大のリスクになっている。
ギリシャ危機の当時はECB総裁で「なんでもやる」と明言していたドラギ氏が、いまやイタリアの政界に居る。
外為市場では、ユーロ売りがドル買いを加速させて、ドルインデックスが108を突破する記録的ドル高。
それが円安を加速させる、という因果関係になっている。
ドル金利も米10年債利回りが久しぶりに3%を突破する局面もあった。
ドル高、ドル金利高は金の売り材料。
欧州のインフレリスクは金の買い要因だが、金価格は1,730~50の相対的に低い水準で推移している。
但し、私は商い薄く、重要な9月FOMCを控える8月相場を信じていない。
気配値程度に見ている。
さて、まだ仙台育英の東北勢優勝の興奮が冷めやらぬが、福島の友人たちは、聖光学院が準決勝で仙台育英に敗れたので、やや複雑な思い。
白河の関を越えた、と騒がれるが、深紅の優勝旗が福島県を通過した、と言う感じかな。
テレビでは、白河神社まで紹介されていたのには笑った。
白河には私がメンバーのゴルフコースもある。
もう30年以上、通っているので、勝手知ったる土地柄だ。
話は変わるが、私は今話題の「世界日報」の取材を受けたことがある。
もう20年も前の話だが、広報を通じて取材が来た。
「世界」日報って、どこか、怪しげなネーミングだな、と思った記憶しか残っていない。
まぁ、ワールド・ゴールド・カウンシルの中国語名称が「世界黄金協会」。
これは、めちゃ怪しいよね(笑)
中国語の名刺は持ち歩かなかった思い出がある。
「世界」怪しい。「黄金」もっと怪しい(笑)
世界黄金協会にリクルートされたとき、母親に泣かれたものだ。
息子が悪徳商法の会社に入ったと思い込んだようだった。
ギリシャ危機真っ只中のアテネでは、金買い取りチェーンが数少ない「成長産業」であった。
明日のパンとオリーブオイルを買うために、泣く泣く、母の形見のゴールドネックレスを売りにきたギリシャ人女性の悲しい表情が忘れられない。
これも「有事に金を売って凌ぐ」事例だ。