これは私の変わらぬアドバイスだ。
金投資という言葉は好まない。「貯」金が本筋だ。
金ETFも現物の裏付けがあり現物と引き換えが出来るタイプは、「現物保有」だ。
今年の円建て金価格の急騰により、財産の中の金への配分率が40%を超えてしまった、という御仁も少なくない。
ここは、投資理論としては、リバランスの売りで配分率を減らすことが考えられる。
まぁ、40%を30%に減らすことは一つの選択肢だ。
しかし、こればかりは、その人の年齢、資産額、家族関係などを勘案せねば決められない。
一概にxx%と同じ配分率にはならない。
実際に、スイス系の銀行でも、顧客次第で、例えば5%と勧めるかと思えば30%もOKというケースもある。
日本人は受験戦争の影響なのか、一つの「正解」を求めたがる傾向がある。
機関投資家はポートフォリオ・シミュレーションで理論値を決める。
筆者も、米国のウォートンというビジネススクールに派遣されて「近代ポートフォリオ理論」を学んだが、現場では全く役に立たなかった。
後講釈だけは上手くなった。
知識が多ければ儲かるというほど簡単な話ではないのだ。
ちなみに、スイス銀行チューリッヒ本店のトレーダーの半分は高卒であった。
それゆえ、筆者は、常に、「かけ湯」に例え、熱い風呂に本格的に入るまえに、1年ほど、かけ湯感覚で少しずつ買い増してみることを薦めている。
それから、熱い風呂に浸かっても決して遅くはない。
投資はマニュアルで学ぶものではない。
かけ湯といえば、最近、筆者はパウエル議長の金融引き締めを、熱い温泉風呂に例えている。
消費者物価上昇率が8%を超えるほど熱い湯を温度40度程度にするには、冷たい水で薄めるしかない。
この加減が難しい。水を入れ過ぎれば、冷めた温泉になってしまうし、入れ足りないと、まだ熱過ぎる。
結局、冷めすぎたり、熱過ぎたりを繰り返し適温の40度程度に落ち着かせることになる。
適温経済という経済専門用語があるが、まさに言い得て妙だ。
適温経済になれば、金の出番は減る。
パウエル議長は、インフレか、適温経済か。
デフレか、それぞれの可能性に目配りしつつ利上げや資産圧縮(QT)を決めてゆくのだ。
難度は極めて高い。


さて、お盆も終わった。
昨晩、TV中継で、大文字の送り火(五山送り火)を見た。
3年ぶり。やっぱり、いいね~。心が落ち着く。
お盆が終わったら、そろそろ帰札。
まだ8月いっぱいは札幌サテライトオフィス。
真狩村食堂の新鮮な野菜が食べたい。
東京のスーパーの所謂「野菜」とは似て非なるもの。
人参、キャベツ、ピーマン、どれも、パリパリ、コリコリ、食感が違う。

 

野菜

特にジャガイモは絶品。ドレッシングなど不要というか邪魔。
そのままかぶりつく醍醐味。スペア・リブも素材でこれほど違うものか。
 

スペアリブ

都会に住む者には、新鮮な野菜が最高の贅沢だ。
YouTubeのほうは、豊島逸夫チャンネルを立ち上げ、好評だが、当方が未だ不慣れゆえ、試行錯誤中。
今日は、パワーポイントを画面に挿入するOBSというアプリを試したが、あえなく失敗。
豊島逸夫チャンネルのページに、NYMEXフロアでの筆者写真だけの空配信が残った。