2日は、終日、ペロシ台湾訪問に揺れた。
結局、NY金は1,760ドルから1,780ドルのレンジで推移。
円相場も132~133円近辺で行ったり来たり。
振り返ると、ペロシ氏が、いよいよ台湾に向かった、との確認情報が流れる前の段階が、市場には最も強い不安感が醸成された。
それが、いざ、台湾着陸となると、北京の本格反応も読み切れず、資産価格の変動も、震度3程度で、所謂「台湾有事」とはならなかった。
思うに、米中ともに共倒れだけは避けたいのが本音。
今や、台湾が世界で最も注目される国だが、台湾が戦闘状態になれば、米中戦争にエスカレートするは必至だ。
それゆえ、中国も軍事演習強化程度で「とりあえず」米国の次の一手を見守る姿勢のようだ。
台湾有事の長期化を連想させる。
それゆえ、市場も明確且つ本格的反応は示さなかった。
繰り返すが、米中戦争は、両国とも絶対に回避せねばならぬ。
両国の論調は厳しいが、本格有事の可能性は低い。
偶発的衝突が、最も懸念されるところか。
金市場に関しては、下値を支える地政学的要因になった感がある。
円も台湾リスクで円高か円安か戸惑い感が強い。