商品先物市場でインフレの波にのり、思惑買いを加速させてきた商品投機筋が一斉に売り手仕舞いに走っている。
12日には、貴金属、エネルギー関連、産業用メタル、穀物類など、広範囲に売られた。連続利上げの副作用としての景気後退、不況入りのシナリオを危惧して投機家が出口に殺到した感がある。
そもそも市場の流動性が少ないので、下げも増幅されがちだ。
特に新材料もなく、唐突に売りの連鎖に見舞われることも珍しくない。
売り買いの口実などは、トレーダーのポジション次第で、強気要因にも弱気要因にも仕立てあげられる。
なお、新雪ドカ雪の如く積み上がった投機ポジションが表層雪崩を引き起こすと、根雪=真の実需が露わになる。
その根雪の水準こそ真のインフレ寄与度を示す「コア」の指標ともいえる。
果たして、今回の商品全面安が、インフレピークアウトの兆しとなるのか。
リセッションによる需要減を映すのか。
単なる投機筋の売り手仕舞い集中現象なのか。
ときあたかも米国消費者物価上昇率が本日発表される。
FRBも、国際商品市場の発するノイズにも耳を傾けねばなるまい。
そもそも一口に商品高といっても、真に需給を映す現象なのか。
市場はボラティリティに振り回され、実体以上にインフレを織り込んできたのではないか。
果たして、ドカ雪なのか根雪なのか、見極めが重要だ。
商品先物市場も、もはやフロアでの売買が激減して、高速度電子取引が市場を席捲していることも相場の視界不良感を醸成している。
原油価格予測がゴールドマンサックス140ドル、シティは65ドル。
国際商品市場の欠陥を表す事例だ。
市場参加者も市場のインフラも変わったが、ギルド的な要素が未だに色濃く残る。
コロナ由来の新型インフレの実態の解明は未だ道半ばと言えよう。
さて、札幌便り。
昨日は、札幌で一番のお気に入り「アグリスケープ」という農園レストランに行った。
今や、札幌を代表するイタリアン系レストラン。
大倉山シャンツェ近くに広大な農園を持ち、供する食材は、全て自家製。
鶏肉も黒豚もハチミツも種類豊富な旬の野菜も。恵まれた素材に、プロのシェフの腕。
テーブルにつくと、まず、その日に農園で採れた野菜や肉類などを山盛りで見せてくれる。
そして、その旬の素材が使われた品々が相次いで出てくる。
写真のなかで白っぽい画像でインスタ映えしないのが、実は白アスパラずくしの絶品。
生のアスパラ各種とアスパラアイスクリームからアスパラソース。
それからグリーンアスパラのソースをかけているのは、旬のキンキとアサリの魚介類メニュー。
このコンビの相性抜群。
付け合わせのポテトが、これまた絶品。
という具合に8品完食で超満足。
「札幌滞在中にあと2回くるからね、といったら、シェフはマジ?まぁ、色々工夫して!期待してるよ。プロだもんね」とプレッシャーかけた(笑)
読者諸氏には、来札の機会あれば、一度は行ってみる価値あり。