過剰流動性時代から流動性圧縮(回収)相場になり、「何でも上がる相場」から「なんでも下がる相場」に市場は逆回転。
株もドル金利も米ドルも商品も仮想通貨も全部下げ。
これまで中央銀行が市場に注入してきた流動性が回収されるとなると、市場の景色はかくも激変するものか。
金も、この流れに巻き込まれ売られた。
とにかく現金化して様子見の姿勢。
何の様子見かといえば、FRBの超緩和から超引き締めへ短期の歴史的転換の影響で、米国経済が、どれくらい悪化するのか。
本格リセッション(不況)入り(マイナス成長が二四半期続くケース)になれば、スタグフレーションのリスクが顕在化する。
経済成長減速程度で収まるのであれば、市場は良しと見るであろう。
前者はハードランディング、後者はソフト(あるいはソフティッシュ)ランディング。
後者なら、労働市場が強いので、米国経済は耐えうるとの判断。
前者なら金は買い。後者なら金は売り。
その結果は、最速でも9月くらいか。金融政策の効果が浸透するにはタイムラグがあり、おいそれと判断は出来かねる。
その間、市場の意見は真っ二つに割れ、売りと買いが拮抗状態。
とりあえず現金保有を増やす状況が未だ続いている。
要は、いまの相場をまともに見ても詮無きこと。
日本人はとにかく真面目だから、このような相場でも、なにか理屈をつけて説明されないと収まらない。
米国人や中国人は肩すくめて「分からん」で済ませる。
筆者は相場を見るときは、モネの睡蓮など印象派の絵画鑑賞と同じように、と説いている。
近くで見ると、絵具の塊しか見えないが、一定の距離から見ると、池の睡蓮が浮かび上がって見えてくる。
相場も然り。とかく至近距離から見がちなので注意したいものだ。
さて、それにしても、異常な暑さ。
一日中、冷房が効いた空間で仕事、食事、遊び、睡眠の日々なので、冷房でカラダがだるい。
健康的な環境ではないね。
かといって、東京独特の、まつわりつくような湿気に晒されると、これまた不快だ。
というわけで、まずは東京で当面の仕事を片付け、あとは札幌サテライトオフィスからリモートで。
コロナ前から夏は札幌中心の生活だったが、コロナで筆者はリモート・ワークの先駆者になってしまった。
結果的に時代の先取りであったか(笑)
札幌からYouTubeチャンネル立ち上げも面白そう。
札幌のホテルでは、ツインの部屋に仕事用の部屋(ベッド無し)をつけてパッケージで販売する事例も見られる。