早くも2022年前半戦終了、これから後半戦に挑む。
昨日は、FRBが最も重要視するインフレ統計データが発表になった。
PCEインフレ率で、年率4.7%(コア)。
月次で見ると、インフレも頭打ち気味で、ピークアウト説も流れるが、
この程度の伸び率の鈍化では、パウエル氏は納得しない。強力な金融引き締めを続行する。
最近のパウエル語録では、インフレ率がclear and convincing(明確で納得できる)水準にまで下落が継続しなければ、0.75%幅の利上げとQT(量的引き締め)を変えることはない、と言う。
FRBの最終目標はインフレ率が年率2%で落ち着くことにある。
4.7%では、まだまだ道半ばと言えよう。
明確に納得できる水準まで下落して、インフレ鎮静化の目途がつくのは、最速でも9月。
否、12月、否否、来年前半までずれこむとの見解が目立つ。
金市場も株式市場も外為市場も債券市場も、総じて、インフレ鎮静化の着地点が読めないので、動きがとれない状態のまま、2022年後半戦に突入した。
未曽有のペースの金融引き締めだが、手強いインフレに立ち向かう過程では、不況入りも覚悟の姿勢だ。
そもそも、この覚悟の姿勢が、不況なのか、景気後退なのか。
景気後退程度なら、ソフト・ランディング(軟着陸)成功と言えよう。
しかし、金融政策は精密機械とは違うというパウエル発言のとおり、正確なランディング(着地)を成功させることは難しい。
金国際価格も、不況(リセッション)入りならスタグフレーションのリスクもあり、買われる可能性が強い。
しかし、景気後退程度では、1,900ドルから2,000ドルまで買い上げられるほどの相場にはならない。
昨日は1,800ドルぎりぎりまで水準を切り下げた。
レンジの下限を試しに入っており、1,800ドルには強い抵抗線がある。米10年債利回りが3%の大台を割り込む局面もあった。
市場の見解も、1,600ドルまで見込む弱気派と、2,000ドル再突破予測と、交錯している。
円安はまだ継続の見方が多い。
いよいよ年後半戦だが、9月頃にならないと、明確な方向感は出にくいと感じている。
9月に大相場の予感が漂う。
さて、今日の食い物の話は、ホイップバター。
ホイップ生クリームはケーキに使われ、珍しくもないが、ホイップバターは、珍しい。
フォーシーズンでパンと一緒に必ず出てくるホイップバターが秀逸なので、さっそくネットで探して取り寄せてみたのだが、まったく違う。
ホンモノのホイップバターは、メレンゲのようにフンワリ仕上がっている。
市販されていないか、今後も、デパートなどで探すつもり。