今日は日銀金融政策決定会合があった。
既に日銀が無制限指し値オペを毎日実施に踏み切ったことは、結果的に「寝た子を起こす」ことになった。
それまで日銀の動きには無関心であった外国人投機家たちまでが、円売りトレードに新規参入するキッカケになったのだ。
円キャリートレードという懐かしい言葉まで「復活」した。
これまで毎回スルーしてきた日銀金融政策決定会合も注目されるようになった。
今は、日銀が語れば語るほど、円安に打つ手なしの実態が露わになるからだ。
可能性は極めて低いが「万が一、日銀が介入してくれたら、チャンス」とヘッジファンドは身構えている。
世界の利上げへの流れに逆らって日銀が独自に動いても、勝ち目はない。
日銀金融政策決定会合の日の日本時間昼過ぎ(声明文発表)と午後3時半過ぎ(総裁会見)には、深夜のNYからヘッジファンドのチェックが入ることも常態化したきた。
ECB、スイス、英国、オーストラリアなど主要国中央銀行の利上げも相次ぎ、利上げドミノといわれるまでになった。
その中で、日銀だけがひたすら「大規模金融緩和政策を維持」しており、我が道を行く、或いは行かざるを得ない日銀の存在が浮き彫りになる。
FRBの利上げが0.75%から1%になれば140円も視野に入る。