注目の雇用統計の結果は強い労働市場を追認する流れになった。
米5月雇用統計は39万人増加で、市場の事前予測を上回った。
パウエルFRB議長が、連続0.5%利上げの最大根拠としている強い労働市場が確認されたかたちだ。
市場は、強力な利上げ攻勢に変わりなしと見て、長期ドル金利は3%方向に反騰。
金利を生まない金には逆風。KITCOグラフで示されるように、国際金価格は1,870ドル近くから1,840ドル台に反落。
中期的には、一進一退傾向変わらず。
但し、ドル高円安に振れて、円は130円台を値固めする動き。
さて、この39万人増加の評価だが、バイデン大統領は、今後の雇用統計が、これまでの月50万人増(平均)ペースから、15万人増程度まで減少すると予測。
更に、そうなることを歓迎している。
というのは、雇用者数増加が、これまでのハイペースで続けば、賃金コスト上昇により、インフレが加速するからだ。
大統領が雇用者数が減ることを望むなど政治的には(特に中間選挙を控え)あり得ないことだが、今は、インフレ退治が経済の最優先課題なのだ。
そもそもFRBにとっても、インフレが最大の問題だ。
それゆえ、雇用統計の評価も、これまでとは異なることを認識すべきだ。
さて、週末は、筆者が「鍋横の御前」と呼ぶ、知る人ぞ知る、相場の世界の大御所宅を訪問。
ご令室様の心尽くしの手料理に感服した。
(写真の串料理は、田楽と高級牛肉を煮詰めた絶品)。
御前には、風邪気味にもかかわらず、まだまだ「若造」の筆者の話し相手となっていただき感謝。
相場の世界で60年の御前は、日曜朝には近くの喫茶店で日経ヴェリタスを読み、夜は、鍋横ゆきつけの飲食店で論客たちと意見を述べ合う。
たまたま御前の近所に住まう筆者の親友と筆者の配偶者が御前と同じ某大手証券会社出身という縁でもある。
鍋屋横丁には、これまた筆者の親友のカメちゃんこと亀井幸一郎君の事務所も最近まであったので、縁が深い。
帰り道に通った鍋横のたまり場「やるき」は、密なほど客で溢れかえっていた。
住宅街にある御前の邸宅は500坪は下るまい。
昔ながらのお住まいも庭園も凄い。
不謹慎にも、これならゴルフのアプローチ練習に最適と思ってしまう(笑)
御前には、今後も若造どもに「喝!」を入れていただきたい。