ロシア人以外のロシア国債保有者への利払いについて、これまで特例措置で経済制裁の対象外とされてきたが、25日に、その特例措置も停止される。
いよいよロシア国債のデフォルトが確定することになる。
但し、ロシア国債破綻が、世界的な経済ショックの連鎖を生むことはない。
リーマンショックとは異なる。
金価格の反応も限定的であろう。


いっぽう、ロシア・中国の爆撃機が日本周辺で「共同演習」。
そして北朝鮮の連続ミサイル発射。
バイデン日韓訪問のタイミングで、きな臭い出来事が続いている。
昨日のNY市場では、今後の地政学リスクとして台湾有事が挙げられていた。
NYから見れば、地球の反対側のごとゆえ、対岸の火事と見られがちであったが、ここにきて、NY市場内でも切迫感がエスカレートしてきた。
今年の金価格上昇は、もっぱらインフレ対応としての米金融政策が主因であったが、年後半は地政学的リスクも浮上する可能性がある。
パウエルもプーチンも、本音を誰も読み切れないことが、市場の不安感を増長している。
なお、ロシアについては、金本位制移行の可能性が報道されているが、現実的に、不可能である。
ロシア中央銀行が国際金融の世界から「隔離」されているので、ロンドン金市場にもNY金市場にもアクセスできない。
そもそも、金本位制そのものが過去の遺物だ。
但し、ロシアは公的保有金2,298トンの活用法を探ることになろう。
この日の為に貯えてきた金準備が、現状では、宝の持ち腐れになっている。
しかし、金がお宝であることは変わりない。
なお、金本位制は、性悪説に基づく。
中央銀行の人たちに任せておいては、金融政策の節度が失われるリスクがあるので、人間が作れない金という希少資源を価値の元に置くからだ。
対して、現代の信用通貨制度は、中央銀行の人たちに金融政策を任せるという意味で、性善説に基づくと言えよう。


さて、札幌サザエのタイ焼きについて昨日書いたところ、首都圏で渋谷以外にも出店があると数名の読者が教えてくれました(笑)
今年の夏が長期天気予報では酷暑となりそうなので、昨年同様、札幌サテライトオフィスで働くことになりそう。