今回の米大統領来日に関して、筆者の注目は、ドル高・円安問題について、なんらかの言及があるか、ということ。
結論から言えば、通貨問題は、現在の日米関係で、優先順位は低く、130円になっても、日本が「通貨安政策」で批判されることもなく、議論の俎上にも上がる気配が感じられない。
それどころではない、という雰囲気だ。
日本は未だに米国財務省の「為替監視国」リストに入っている。
今回の急速な円安がトランプ時代に生じたら、トランプは黙っていなかったと思う。
日銀が円買い市場介入する可能性は極めて低い。
口先介入程度だ。
仮に介入しても、ヘッジファンド対日銀のせめぎ合いは、ヘッジファンドに軍配が上がる。
世界主要国が今、利上げに動いているとき、日銀は蚊帳の外。
逆に、円金利を抑え込む政策を実行中だ。
このような経済市場環境のなかで、日銀は円安を放置するしかない。
日本の消費者物価上昇率が久しぶりに2%を突破したが、これまで「物価が上がらない国」とレッテルを貼られてきたので、数か月、物価上昇率2%突破が続いたところで、そのレッテルは剝がれない。
「有事の円買い」とか「リスクオフの円買い」もすっかり影を潜めた。
筆者が長期的に懸念するのは、ウォール街との会話のなかで、最近「日本売り」が語られるようになったことだ。
短期投機筋に加えて、新たなドル円市場参入者が増えている。
基本的には人口動態つまり少子高齢化と、無駄が依然多い日本企業の生産性の低さが「日本を見切る」背景にある。
米国株が今や歴史的下落基調にあり、米国以外の株への分散を米国人投資家は模索しているのに、その対象として日本株の名前が出てこない。
欧州株、中国株などが選択されている。


結局、バイデン訪日で、円安に関する叙述がなければ、円売りの攻勢の通貨投機筋を勢いづかせることになりかねない。
但し、通貨投機筋の標的が円売りからユーロ売り(ドルとユーロのパリティー=等価が視野)ポンド売りなど、分散していることも事実だ。
それゆえ、円売りの勢いは、これまでよりペースダウンの可能性はある。
いずれにせよ、円建て金価格の重要な要因である為替については、円安トレンドの長期化に注目したい。
先週は、円安一服で、円高・NY金安が同時に生じる日もあったが、それは一過性である。
さて、話題はがらりと変わって「タイ焼き」(笑)
日本中のタイ焼きを味わった自称「タイ焼き評論家」の私の一押しが、札幌の「十勝あんこのサザエ」。

 

十勝あんこのサザエ

札幌駅隣接のエスタ地下の食品街の出店が私のお気に入り。
パリパリ薄皮と、ホンモノの十勝あずきが、素晴らしい。
その出店がなんと渋谷地下街にあると知り、さっそく駆け付けたが、そこでは「デニッシュ風、白玉いりタイ焼き」とかで、凝り過ぎ。
私は、エスタのあのオリジナルが食べたいのだ。
しょうがないから、大判焼きとオハギを買ったが、不完全燃焼であった(笑)