国際金価格が1,850ドル台まで急落。
筆者は、インフレ懸念強まるなかで、もう一回くらいは2,000ドル挑戦局面があり、その後、年末は1,800ドル台と予想していた。
しかし、NY市場内には、1,800ドルを予測するなら一気に売り込むトレーダーが多かったようだ。
現物需要不在のなかで先物主導の価格形成になっていたが、その先物買いに利益確定売りや見切り売りが増えてきた。
CFTC(米国先物取引委員会)発表の先物手口でも、買いが減ってきたと本日の日経は報じている。
2,000ドルを突破できなかった失望感もあろう。
更に、現物市場では、顧客の売りが増えている。金を売りたい人の心理は複雑で、どんどん上がっているときは、どこまで上がるか待つ。
しかし、ひとたび下げに転じるや、一気に売りに走る傾向がある。
今週の下げの主因は、ドル金利が3%を突破したこと。
さすがに、政策金利を5月6月7月の3か月連続で0,5%幅で上げられると、金利を生まない金は辛い。
とはいえ、インフレ懸念は根強いので、これで相場は崩れる状況ではない。
インフレ懸念と金利上昇の駆け引きは続く。
ドル高もNY金安の理由に挙げられているが、今年は、これまでドル高で2,000ドル近傍まで上がってきたので、ポジショントークで使われている感じだ。
なお、市場にはインフレピークアウト説も浮上してきている。
FRBが重視するPCEインフレ率のコアが前月比で僅か2ポイントほどだが下落したことで、ピークアウトを論じるのは時期尚早と思うが、今週発表の米消費者物価指数が、数ポイントでも微減すれば、インフレピークアウト説は勢いを得る可能性がある。
要経過観察。
なお、円安傾向は変わらず、円建て金価格が下がりにくい状況は続く。
さて、今日の旨いモノ写真は、パレスホテルのケーキ。
さすがに、これ全部食べたら、血糖値急上昇でヤバイ(笑)