連休中に、マーケットは5月FOMCを通過。
5,6,7月に0.5%という大幅利上げ連発へ。
0.75%刻みの利上げ観測もあったのだが、それは回避されたことで市場は暫時安堵したが、FOMC翌日に米株はダウ1,000ドル超の暴落を演じた。
米10年債利回りは3%を突破。
ドルインデックスも103台まで続騰。
このような市場環境で、国際金価格は1,900ドル割り込み、1,870ドル台で推移。
円相場は130円台。
さすがに、ドル長期金利が3%超えると、金利を生まない金には逆風になる。
今後の注目点は、ドル金利上昇で、市場の期待インフレ率が、どのように推移するか、見守りたい。
マクロ視点でマーケットを見ると、単なる緩和マネー逆流というより、我々は、後世の教科書に残る事態を目撃している。
コロナ、米ロ新冷戦という緊急事態の真っただ中で、本格的インフレが発生。
米国の金融政策は超緩和から超引き締めへ、短期間での急転換を強いられている。
未曽有、未体験の展開ゆえ、パウエルFRB議長も、海図なき海域での航海の司令塔となった。
あえてパウエル氏に同情すれば、誰がFRB議長でも、この難局を切り抜けるのは至難の技だ。
0.5%利上げを3回連続、0.75%利上げは回避、と言っても、これは決定事項ではない。
事態が急変すれば、臨機応変にFRBも対応する姿勢だ。
パウエル氏は、meeting by meeting つまり、FOMC会合ごとに毎回、吟味して決めると明言している。
nimble=機動的に動くことを強調する。
以前のパウエル氏はpatient=忍耐強く待つスタンスだった。
結局、マーケットはFOMCごとに、毎回、利上げするのか、0.5%幅か、0.25%幅か、はたまた0.75%幅か、様々な観測が市場に乱れ飛び、金も含めて資産価格が乱高下を繰り返すことになろう。
ダウ1,000ドル超の暴落も、その一つの局面に過ぎない。
そして日銀は依然、超緩和全開なので、日米金利差による円安基調は続く。
このような異常な市場環境に接して、プロも視界不良ゆえ、現金保有を増やして、様子見の姿勢だ。
米国CNBCが視聴者アンケート調査したら、54%の米国人個人投資家が、キャッシュを増やすと回答した。
当然、金も選好される市場環境だ。
対して、株保有は当面、減らしてゆく構え、或いは既にかなり減らしている。
強力な利上げ強行で、インフレは鎮静化するのか。
それはいつ?
この方向感がおぼろげながらでも見えてくれば、マネーは再び活動を再開するであろう。
なお、過剰流動性により買われた典型的投資対象である仮想通貨も、株価とともに急落中だ。
一時のビットコイン・ブームは去った。結局、先物市場に上場したことで、空売りの対象にもなってしまったのだ。
さて、筆者のGWは外の混雑を避け、アット・ホームで、山菜ピザの賞味会。
マガーリのシェフ、たかさんの特製ピザは、さすがにプロ。
一味も二味も違う。
素人にはマネできない料理センス。
各種山菜の風味と独特の苦みと、ゴルゴンゾーラ・チーズ特有の風味の相性が抜群だった。
家庭用のキッチンだと、火力が足りないので、あれこれ工夫して火力を強め、苦労していたけど。
なにわいばら(白薔薇)も満開で、心地よいGWだった。
とはいえ、NY市場はオープンしているので、夜の部は、結局、仕事モードになったけど(苦笑)
なお、本日新聞記事でコメント↓
「カネ余り相場」終焉へ 景気腰折れに身構える投資家(産経新聞) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f09d882c203e69e81d9a079fc27b68dedd77f49