ファウチさんが、オミクロン株について、やや楽観的なニュアンスの発言。更に、南アの事例では、殆どが無症状あるいは軽微。
ということでNY株式市場はダウ646ドル急騰。
米10年債利回りは1.3%台から1.4%台に上昇。
金は1,780ドル台で動かず。


オミクロン型について、楽観的になるのは、未だ早すぎる。
データが少なすぎる。
それでも株式市場は先走り気味。
投機筋の買いの口実に使われている感あり。
市場の焦点は、オミクロン型が米国金融政策に与える影響に尽きる。
いまやパウエル・ショックとまで言われるが、FRBパウエル議長が、唐突にテーパリング2-3か月早く終了、インフレは「一時的」と言ってきたが、その「一時的」という表現はもう使わずと宣言。
オミクロン出現で、市場は、てっきり、テーパリングを遅らせると読んでいたので、サプライズとなった。
FRBは、雇用重視からインフレ重視へ明確に軸足を移した。これは大きな金融政策転換といえる。
いまや庶民の視点では消費者物価上昇のほうが、失業より重大な問題になったので、金融政策も、まずは荒れる物価を収束させるとの意思表明だ。
感染恐怖あるいは子育てで働けない人たち、あるいは就職を諦めた人たちは、当分、労働市場に戻ってこない。(労働参加率は上がらない)。
金融政策で、彼らの労働意欲を刺激することは出来ない。
FRBが貢献できるのは、そのような社会的弱者に容赦なく降りかかるインフレ(物価上昇)を少しでも和らげることにある、とパウエル氏は考えているようだ。
更に、今のインフレはサプライチェーン混乱など供給制約だけが原因ではない。自粛期間中におカネを貯め込んだ消費者は、モノの値段が上がっても、めげずにショッピング・レジャーを楽しむ。
いわゆるペントアップ(我慢していた)需要が噴出していることも、インフレの要因となっている。
この需要サイドなら、FRBの金融政策で制御できる、との判断が、パウエル氏変心の背景にあるようだ。
したがって、コロナ後のバブルは当面容認される、との楽観論が市場で顕在化した。オミクロン出現も、恐るまじ、とばかりに、株式も高値圏で買われている。
なお、ビットコインが先週末にいきなり20%近くも暴落した。
土曜日に5万ドル台から4万ドル台に下落。
その後、多少持ち直したが、強気一辺倒の相場ではなくなった。
一日に20%といえば、金なら、1,800ドルから1,400ドル台まで数時間で下げるという変動幅だ。
しかも、先物取引は、そこにレバレッジまでかけるのだから、尋常ならぬハイリスクだ。
いくらなんでも、堅気の衆には、刺激が強すぎる。
ビットコイン懐疑派が増えてきたのも、むべなるかな。


さて、久しぶりに京都・祇園の「味 らく山」に行ってきたよ。
相変わらず、このブログの読者たちが通っていたとのこと。
まずは、旬の海老芋。

 

海老芋
海老芋2
らく山

 

やっぱり、ここの海老芋はホンモノだ。
関東で供される海老芋は似て非なるもの。
断面の写真も添付したが、まるでクリーミーなチーズみたいな食感。
ムースも連想させる感触。
こればかりは、大将の熱の通し方による、絶品だね。
ソースは弟子に伝授できるが、熱の通し方を教えるのは無理。
リストランテでもセカンドシェフがピンチヒッターで担当する日の味は、熱の加減が異なり、差が歴然とするものだ。
詳しくは、インスタグラム@itsuotoshimaにアップしたよ。
ちなみに、私のインスタでフォローしているのは、福島の野菜農場と渋野日向子だけ(笑)