注目の11月雇用統計は、非農業部門新規雇用者数が事前予測55万人増のところ21万人増と大幅に下振れた。
いっぽう、失業率は4.2%と2020年2月以来の低水準に。
労働参加率は前月の61.6%から61.8%に上昇。とはいえ、コロナ前より大幅に低い水準だ。
但し、この11月統計は、11月末に突如出現したオミクロン株の影響を反映していない。
総じて、良くもあり、悪くもあり、の結果だが、米債券市場では、ドル10年金利が1.4%台から1.3%台に下落した。
市場は、新規雇用者数の大幅下振れにより、FRBの利上げ観測が後退したと見ているようだ。
金価格は1,780ドル台へ上昇。


さて、筆者の見解は、この程度の新規雇用者数の下振れで、パウエル議長のテーパリング早期終了、利上げ検討開始の意図が変わるとは思えない。
あまりにも低すぎるので、おそらく、ノイズ(雑音)と一蹴して、いずれ上昇修正される可能性が強いと見ていると思う。
金価格も依然1,800ドルの大台は回復できていない。
やはり労働参加率が回復していないことが気になる。
オミクロン株の出現で、労働を回避する人たちの数は増えるのではないか。
オミクロン株と雇用の関係は重要だが、現時点では、まだまだ情報不足。
患者の症状が一般的に軽いようだが、今後の展開を待たねばならぬ段階である。


さて、対面のセミナー講演の機会が増えてきた。
やはりリモートやYouTubeより、実際に聴衆が見える会場で語るほうが、講師のほうもリアリティがあり話しやすいし、聞くほうも、熱が入るもの。
経済俱楽部という昭和6年創立の歴史ある俱楽部で、毎年1回、筆者も講演している。今回で、なんと、同倶楽部4,395回目の講演となる。


https://www.keizaiclub.or.jp/


常連も多く、特に質疑応答は活発になる。
株、円、債券、そして金・原油など多岐に亘って、所見を述べた。
筆者は、どの組織にも属さず、自由に本音を語れる立場なので、言いたいことを言ってきたまで。
実は、そういう本音を聞ける講演は少ないと毎回言われる。