米国市場は感謝祭休日だし、今日は静かとタカをくくっていたら、
なんと南ア発で、新型変異ウイルス確認の報道がアジア時間に流れた。感染力も強いという。
市場は一転、大波乱に。
ダウ時間外で300ドル以上急落。
日経平均は午前中だけで700円安。
安全資産とされる米国債、円、そして金が買われる展開。
米10年債利回りは、これも時間外で、1.7%をうかがう動きから、一気に1.56%まで急落。
円相場も115円台から114円台半ばまで円高急伸。
そして、金国際価格は、1,790ドル台後半に反騰。
8ドル程度の上げ。1,800ドルは回復していない。


やれやれ、全く、何が起こるか分からない。
このニュースは、まだ、第一報の段階ゆえ、今後、徐々に消化されてゆくと思う。
こんな理由で金が上がっても、ちっとも嬉しくない。
日本はGO TO 再開の頭をいきなり打たれた感あり。
そもそも、欧米でコロナが急拡大しているときに、日本だけ、感染急減という展開は不自然。
筆者は、この新型コロナ報道以前から、早晩、日本でも第6波は必至と感じている。
GO TO 再開の検討を始めた頃と、現在では、世界の感染状況が激変している。
まぁ、12月半ばくらいまで、つかの間の「晴れ間」に、せいぜい、旅行など楽しみましょ。


マーケット目線では、仮に、南ア新型変異ウイルスが本当に無視できなくなれば、米国も利上げなど言っていられない状況になろう。
ここは、要経過観察。


南ア発新型変異コロナ、続報


英国とイスラエルは直ちに水際対策強化。
英国は、南ア及び近隣諸国から英国への帰国者に10日間、施設での強制隔離。
科学者たちによれば、デルタ型より感染力が強い。南アのヨハネスブルグ近郊で発生した感染急増(約1,100人)の9割がこの新型変異ウイルスとのこと。
現存コロナワクチンの効果が最も気になるところ。
英国医療当局トップの談話では、これまでの変異型のなかでも最も強力という。
日本の水際対策が臨機応変に対応できるか、も問われるところだ。