今日は長期的視点で金価格を見てみましょう。
添付はKITCOの10年グラフです。
長期的には、1,600ドル以上の価格圏は、歴史的な高水準です。
ギリシャ危機のときに1,900ドル台の当時史上最高値をつけましたが、それは短命でした。
今回は2,000ドルを一時突破した後、1,800ドル前後で推移しています。
仮に1,600ドルまで下落しても、まだ、歴史的高値圏に留まると言えます。

 

 

kitco

いっぽう、2018年の1,200ドル台から2020年に2,000ドル台までの上昇過程は速かったですね。
ここはスピード調整が必要かと思います。
今が、まさに、そのとき。プロセスとしては徐々にレンジの底値を切り上げてゆく展開が予想されます。
そして、2023年には2,000ドル台の値固めが始まるでしょう。今年は年内に1,900ドルになっても、維持できないと思います。
いっぽう、1,600ドル台になれば、コロナからの経済回復の波で、実需は増えるでしょうね。
短期的乱高下を経て、やはり、レンジが切り上がってゆくでしょう。
それゆえ、個人投資家の視点では、投機的売買が誘発する価格変動に一喜一憂しないことが大切です。