ダイヤモンドは運用対象になるか

これ、最近多い、機関投資家との個別ZOOMセッションで聞かれた質問だ。


ダイヤモンドは1グラム単位何円、1カラット=何円という価値の標準化が出来ない。鑑定により価値が異なる。従って、機関投資家の運用対象としては不適当。個人投資家にも投資対象としては薦めない。


そこから話が発展して、婚約指輪としてダイヤモンドを買う「習慣」は、販促機関が数十年かけて毎年コマーシャルを流し続けて、結婚するならダイヤモンド・リングを相手方に贈らねばならないという「義務感」を植え付けた結果だと説明した。殆どの機関投資家たちは、かなり驚く。私の世代は、結婚したら月給3か月分をはたいてダイヤモンド婚約指輪を買わねば、愛が疑われる(笑)とまで、洗脳されたものだ。まぁ、贈られる側にしてみれば、ほくそ笑むのかもしれない。否、今では、堅実派が増えているから、ダイヤモンドに入れ込むおカネがあるなら、将来に備え、貯蓄しよう。積み立て始めよう。或いは、家庭の必需品・家具などを買おう、と考えるかもしれない。
「私の贈ったダイヤモンド婚約指輪は売れますかね」とも真剣に質問されたこともある。サラリーマンが買える程度のダイヤモンドなら、売っても二束三文と言ったら、がっかりしていた(笑)。
指輪に使われている金やプラチナは、もちろん、その日の相場で売れる。
この事例でも明らかなように、プロ向けゴールドセミナーと言っても、金に関する知見は個人投資家とあまり変わらない。個人投資家の勉強家なら、プロより知識は豊富かもしれない。

 

さて、日本でもワクチン2回接種の人の感染事例が「突破型」(ブレークスルー型)として注目され始めた。
ファウチ氏ら医療専門家の説明では、基本的にはワクチン100%有効ではないので、今後、接種人数が増えれば、突破型症例数も必ず増える。車のシートベルト着用と同じだ。交通事故数が増えれば、着用中の事故数・死亡者数も増える、とされる。
とはいえ、ファイザーもモデルナも変異型対応ワクチンを開発中だ。
米国では、マスク着用義務再開の事例も出始めた。


東京で一日3千人を超えた日本の感染者数も減らないであろう。殆どの新規感染事例が若者世代ゆえ、ワクチン接種を勧める、不要不急の外出は避けて、マスク着用しなさい、と言われて、はい、そうですか、とは行くまい。国内ワクチン供給の実態も、ここまでお粗末とは思わなかった。五輪過ぎれば、接種も進み、事態は好転するとの読みもあったが、楽観的であったようだ。日本株も相変わらず売られている。IMFは先進国で日本だけ経済成長見通しを下方修正した。筆者もお手上げ、諦めモードだ。