五輪開催。
いきなりゴールドメダルラッシュ一色。特に10代前半からの若い選手たちの活躍が目覚ましい。
本命視された「レジェンド」たちが、計算違いで予選落ちしたりしている。
とにかく私もそうだけど、やっぱり日本人選手が金メダル取れば、興奮するし嬉しいよね。


コロナ一色だった市場にも、久しぶりの高揚感が感じられる。
まさか、それで日経平均が上がっているわけでもないが、少なくとも、やれやれ、たまには相場モニター画面を離れて、テレビ画面で五輪中継でも見ようか、というモードにもなる。
NY市場でも、米国人選手の活躍がもっぱらの話題だ。
私は知らない米国人選手の名前が次々に見出しとなって、ロイターやブルームバーグに流れるのもオリンピックならでは。


 

ブルーインパルス

とはいえ、今週はいよいよFOMC。
今回は特にテーパリングについての議論が深まりそうだ。重要指標である米国GDP発表も控える。
そのなかで、金は1,800ドル超えたところで不動の姿勢。膠着とも言われ、安定的とも言われる。
膠着というのは、短期投機家の視点。
安定的というのは長期投資家の視点。
ここにきて、案の定、「米国財政問題」にスポットライトが当たってきた。
所謂財政の崖問題について、イエレン財務長官が、財政は危機的と語ったことで、一気に材料視されている。
とはいえ、米会計年度は秋に始まり秋に終わるので、この時期は、季節的に財政が問題視されやすい。
現段階では短期投機筋により囃されている感じだ。

と、取材があった公共放送には答えた。
バイデン政権の超大型財政支出を考えれば、いずれ問題化は必至。
低金利で政府の資金調達コストも下がっているので、財政規律が世界的に緩んでいることがリスク。