昨晩のNYダウは700ドル超の大幅な下げ。
ビットコインは3万ドルの大台割れ。金は1,810ドル前後で動かず。
基本的には、NY市場は夏休みモード。
市場参加者は少なく、短期投機筋が荒らしている。
それゆえボラティリティは高い。
しかし、あまり意味のある価格変動ではない。
メディアは後講釈に追われるが、まともに考えないほうがよい。
今月末にはFOMC、8月後半にはジャクソンホールでの中央銀行フォーラムというビッグイベントを控え、まともな投資家で敢えてポジションを取る人たちは少ない。傍観姿勢だ。
あえて言えば、米国では、ワクチン接種後の経済回復を先取りしてはしゃぎ過ぎた、との反省感がある。
大谷選手が活躍した米メジャーリーグのオールスターゲームは満員で、殆どマスク無しだった。
あの光景を見て、違和感を覚えた日本人は多いはず。
その違和感を今、米国人が徐々に噛み締めている。
特に、デルタ株という不気味な未知の要因が頭を擡げ、市場の不安感は強まった。
この変異株については、現時点で、今後の展開を見通せる人は、世界中で誰もいない。
このような市場環境のなかで、安全資産として米国債が買われたので、米10年債利回りは一時1.2%を割り込む水準まで下落した。
円もリスクオフで買われ短期的に円高に振れた。
金は多少買われた程度。
そしてビットコインは売られ3万ドルの大台を割り込んだ。
このような日々の価格変動は8月まで続くだろう。
繰り返すが、あまりまともに考え過ぎないほうが良い。
なお、日本株離れは強まる傾向に変わりなし。ワクチン供給不足のごたつき。
開会式担当ミュージシャンのイジメの過去。トヨタは五輪関連CM中止。開会式出席も見送り。
このような問題には、外国人投資家は特に神経質だ。ここまで呪われた東京五輪になるとは、誰が想像したであろうか。
基本的に日本には無関心であった欧米人が、五輪を契機に、日本という国に失望している。