国際金価格はジワリ上昇だが。。
金価格が1830ドル台までじり高。
米消費者物価上昇率急上昇でインフレ懸念が高まっていることが背景だが、依然NY市場は、夏休みモード入り。商いは薄い。
ただ、筆者のところには、年金・保険など機関投資家からの金についての問い合わせが相変わらず連日舞い込んでくる。ZOOM個別セッションで金について彼らに語ることも頻繁である。過剰流動性が金を含めて運用先を模索していることを体感しているところだ。
さてさて、話は変わるが、日本人は外国人に甘すぎるね。
続々五輪選手団、関係者が入国。感染者、濃厚接触者、はたまた、コカイン保有者など、案の定、トラブル続出。日本側の対応は後手後手。
水際対策から、日本は、甘い。ルールブックなど作成しても、外国人の本音として「ルールは破られるためにある」という考えが目立つ。勿論、外国人の9割以上は良い人たち。しかし、なかには必ず悪い奴も紛れ込んでいる。
私は日本人の順法意識の高さと、一部の外国人のお行儀の悪さをキャリアを通して見せつけられてきた。それゆえ筆者の得意技は「けんか英語」。言われる前にこちらから まくしたてる(笑) そのような体験を経てきただけに、歯がゆい。基本的には、「性善説」が多い日本人は外国人に対して「性悪説」で臨むべき。外国人は元々性悪説を支持する人間が多い。コロナは、その隙を狙ったかのように侵入してくる。
私事だが、過去にこんな事例があった。
国際機関に勤務していた頃の話。本部から頻繁に規則改正のメールが来ていた。それを、私の優秀な秘書は、逐一、日曜出勤でも、きっちりルール通りに捌いていた。そんな真面目な彼女が、ときどき、ブチ切れた。それは社内通達されたルール改定を、日本以外の事務所はスルー(無視)することが多かったからだ。生真面目に新ルールに従って粛々と業務をこなすのは、日本人だけであった。
忘れられない一言がある。同僚の親しい米国人が、日本人はsubmissiveと語ったときのことだ。この単語には、隷属的で、強く言えば従ってくる、とのニュアンスがある。議論下手で、しかも英語は苦手。国際舞台でも、中国人や韓国人のほうが、図々しく振る舞う。日本人は謙虚さが美徳、と語っても虚しい。今回の東京五輪に関しても、ワクチン獲得競争に関する国際的交渉術から入国検査・対応から、手際の悪さばかり目立つ。日本人が雄弁になるときは、日本人のなかで、酒屋イジメとか担当大臣の失策とか、国内での非難のボルテージが高くなるときだけだ。内弁慶の如し。
とにかく、五輪開催に関連する「禁止・強制事項」については、もっともっと積極的に発言・行動すべきだ。xxxさせていただく、とか、妙にへりくだった如き変な日本語が横行するのも情けない。国民の皆様のご協力で感染を防ぐ、というのは筋違いではないか。感染予防は、自己責任で自らを律するべきことだ。国に言われて、すべきことではない。自分の命は自分で守る。当たり前のことだ。うっぷん晴らしに国内で責任者出せ!のように騒ぐのも虚しい。
氷山に衝突して沈みゆくタイタニックの船中で、乗客が、責任者は誰だ、説明責任を果たせ、とわめいているようなものだろう。