これほどに盛り上がりに欠ける、どころか、盛り下がるオリンピックも例がなかろう。世論調査を見ても、五輪を楽しみにする人は2-3割というところだ。
このような状況下で、筆者の注目は「日本選手、金メダル獲得」のニュースが続いた場合の、世論の変化だ。
一言で言えば、金メダル・ラッシュの高揚感が、一時的にせよコロナ不安を緩和して、日本国民が東京五輪から力を貰うシナリオである。「金」の威力が試される事例になると感じている。
たとえ、無観客でも、日本中のお茶の間で、どんちゃん騒ぎ。SNSで歓喜を共有する。こんなケースも「アリ」なのではないか。
そうでもなければ、参加アスリートたちの血の滲むような努力も報われまい。また、国民として報いてあげるべきだ。
悪いのはコロナ。不幸にして、アスリートの五輪参加にミソがついてしまった。勿論、彼らの責任ではないし、彼らは被害者だ。
とはいえ、国民の間のコロナ自粛は、心を萎えさせる。
この窮状を救えるのは、ゴールドメダルの輝きではないか。
それほどに、ゴールドには、人種・年齢を問わず、人のハートを揺さぶる「何か」がある。
東京五輪開催も、紆余曲折を経て、ここまで辿り着いた。
筆者は未だに五輪開催中止論者だ。しかし、中止するにはもう遅い。
やるなら、お茶の間で盛り上がることを期待する。
ゴールドもお役に立てると期待している。
なお、久しぶりにインスタグラム(itsuotoshima)を更新したよ。