デルタ・プラス新型も出現、変異種リスクそろり
まず、今週土曜日26日、朝9時半からのBSテレ東「日経プラス9サタデー」にリモート生出演。
今回の大荒れ相場について。
番組の最初の部分で10分ほど語る予定。
そして、今日の本文。
「ワクチン接種ペース鈍化と変異種はリスクである」
22日、パウエルFRB議長の議会証言での「主文」のなかの一節だ。
議員との質疑応答は、NY市場内のグループ視聴に参加しつつ、リアルタイムでズームを通して語り合った。
そこで、冒頭の変異種リスクが話題になったのだ。
特に、22日には、コロナ関連で米国民の圧倒的支持を得ている第一人者ファウチ氏(現在は大統領医療アドバイザー)が「デルタ種が現在、最大の脅威」と警鐘を鳴らしていた。
デルタ種が米国でも最大の感染源になるとの予測である。
バイデン大統領は7月4日独立記念日までに18歳以上の70%が少なくも1回接種を目標として掲げてきたが、22日にホワイトハウスは渋々断念を表明している。
メディアでは現在65%と報道されている。あと5%の距離が想定以上に長い。後発日本にも参考になる事例だ。
更に、デルタ・プラスという新たな変異種もインドで確認され同国第二波が懸念される。
欧州では、既に、デルタ種により、行動制限再発動や、解除延期の動きが出始めた。
ポルトガルで特にデルタ種感染が顕著だが、ポルトガル在住インド人が多い居住区で多いとされる。
ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路発見以来、両国には歴史的に長い繋がりがある。
このような状況のなかで、米国の金融政策も、変異種拡大ともなれば、緩和縮小どころではなくなる。
そもそもコロナ感染を嫌って、求職活動を躊躇う現役組や、復職せず労働市場を去るシニア組が多いことが、雇用問題に関しては阻害要因として指摘されてきた。
米国航空会社では、スタッフ不足で多数の欠航を余儀なくされる事例も出ている。
NY証券取引所も一部再開して、取引所内のブースからの中継番組が増えた。マスク着用せず、仕切りもなく、コメンテーターが至近距離で侃々諤々議論を交わしている。
しかし、ここ数日は、マスク着用のキャスターや、中継スタッフ削減の動きも出始めている。
ちなみに、在米アジア系の人たちは、経済再開でも、マスク着用は継続の傾向が強いことも話題だ。
特に日本人は衛生意識が強くマスク着用に慣れていると報道されている。
とはいえ、その実態は、アジア系への差別暴行からの自衛手段という事情も見逃せない。
なお、ワクチン接種に関しては、モルガン・スタンレーが、未接種の社員及び顧客のNYの社内立ち入り禁止を発表して、これも話題になっている。
既にゴールマン・サックスは米国社員に接種状況を開示するように義務づけている。
このような状況下で、五輪を控える日本が話題になることも増えた。
日本企業関連では、「職場集団接種急拡大」が日本特有の良い事例として紹介されている。
終身雇用で会社側と社員側が寄り合う雇用習慣は変わりつつあるものの、未だに根強く残るという意味で注目されているのだ。
総じて、緩和縮小、利上げ=金の下げ要因が目下の市場のテーマだが、変異種は「ちゃぶ台返し」のリスクを孕む。
さて、今朝は大谷「投手」先発のメジャー中継を朝5時から見た。ちょうど大引けのNY市場など、そっちのけで(笑)
「SHOHEI」の投打にわたる大活躍は実に清々しい。見ていて、スッキリするね。
そして、今晩から米国女子ゴルフのメジャー競技。笹生、畑岡出場という見出し。
もはや、出場するのだけど、渋野の名前が見出しから消えた。
とにかく、日本人プレイオフ対決が先日の米女子メジャーでは見られて、感激したばかり。これも楽しみ。
先週は、米国男子ゴルフのメジャーに松山選手が出場。
とにかく、超、超、難コースだった。
自分で体験しているから、米国特有のねちっこくクラブフェースにからむ芝の難しさはよく分かる。
エキサイティングだった。