FOMC前夜、金価格乱高下

週明けからFOMCを睨み、国際金価格が乱高下している。
KITCO24時間グラフで青線が先週金曜日。緑線が昨日から今朝の時間帯。
1,900ドル台から一時は1,850ドルを割り込み、1,860ドル台で推移中だ。
昨日も書いたとおり、1,600、1,700ドル台の下値を確認したうえで、一気に1,900ドルまで上昇した後の、値固め・調整局面だ。
もし、このまま2,000ドルまで続騰していたならば、結局、短期的逆V字型の相場になっていたであろう。
今回の下げは、FOMCを控え、身辺整理の売りに尽きる。

 

 

kitco

特に米国先物市場で金の先物買い残高が減少中だ。
仮にテーパリング(緩和縮小)ともなれば、ドル急騰、ドル金利急騰で金は短期的に売られるので、当面、テーパリング・リスク回避に動いて様子見の姿勢である。
しかし、量的緩和縮小の背景には経済の過熱・インフレリスクがあることを思えば、中期的にインフレヘッジの金買いは止まらない。

昨日も、米国のカリスマ投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏が経済テレビに生出演。
NY証券取引所では「レジェンド」扱いで、同氏の一言で株価が動くほど。
FOMCについて語り、もしパウエル議長がインフレは一時的ゆえ様子を見るとなれば、過熱するインフレが放置される結果となろう。
そのインフレヘッジのため、ポートフォリオの5%ずつを、金、ビットコイン、コモディティ、そして現金で保有して備えると述べた。
ここでも、ビットコインが入ってくるのが昨年と異なるところ。
ヘッジファンドは短期運用で、長期投資の個人とは異なるので、資産運用配分を、このように短期的に変えてくる。
なお、独コメルツ銀行は、年内金価格2,000ドルのレポートを出した。


さて、梅雨入りとなり、通年であれば、筆者は札幌サテライトオフィスに移住するのだが、今年は「札幌に来ないでください」との北海道知事の要請もあり、様子見。
まぁ、2回目のワクチン接種が終わった段階で、考えるつもり。
早く行かないと「旬のウニ」が終わってしまう、との焦りも強いが(笑)
昨年は、札幌の鮨屋で、ウニを柵ごと豪快に食したものだが。
お店側も、漁業支援というキャンペーンで、ウニは気前よく大盛で供してくれた。
一柵まるごと注文しても、東京で鮨二貫分程度の値段。
私は酒を飲まないので、お茶でウニを食するのだ!


なお、昨日、江連裕子キャスターが「朝まで生テレビ!」風の作りのコマーシャル出演と書いた後で、写真アーカイブのなかから、筆者があの番組に出演したときの写真も見つかった。
なんといっても、相場の数字、特に、日経平均が14,900円!安かったねぇ…。
これ、英国のEU離脱決定時の臨時出演だった。
ドル円は102円。円高といっても、この程度であった。
円高と騒がれても、結局、大きな円高が定着することなく、今や円安気味に転じた。感慨深い。

 

1ドル102円