連日、アジア時間帯で金先物価格が急騰。
昨日1,380ドル突破した後、今日は1,400ドル超えを演じています。
その後、1,390ドルまで売戻し。
アジア時間帯は国際的売買が薄い時間帯です。
GLOBEXという電子取引プラットフォームで売買が出来るインフラがありますが、出来高は多いとはいえません。
そこにつけこみ、投機筋が時折暴れるのです。

 

 

金価格グラフ

実態は投機マネーの空中戦。これまで空売りしていた連中が、損切りの買戻しに走っています。
特に材料が飛び出して、市場が反応したわけではないので、市況レポートにも書くことがありません(笑)
要は、米利下げと中東緊迫が共振して金買いを誘発しているのです。
今の状況では、昨日も書きましたが、金を売る理由がありませんからね。
ドル金利安、ドル安そして地政学的リスク。特に難しい話ではありません。
難しくしないと商売にならないのはアナリストくらいのものでしょう(笑)
とはいえ、上げのスピードがこれだけ早いと、早晩、反動の売りは必至でしょう。
スピード違反気味だとは思います。


いずれにせよ、金価格水準が1,300ドル台でかなり切り上がったことは事実です。
1,400ドル台が地固めされるのはまだまだ先の話でしょう。
中期的には、この価格水準で、中国・インド・中東の実需は買い控えモードですから、需給は緩むでしょう。
先物主導の上げ相場なので、いずれ売り戻しの波が市場を直撃することになります。
金の長期保有者は、短期的な乱高下に一喜一憂せず、価格水準が上がった程度に受けとめればよいと思います。