VIX先物が示す、バイデンでもトランプでもリフレ
市場の警戒感を示し恐怖指数とも呼ばれるVIX指数の先物は「先安」だ。スポットは35だが、11月18日期限は30、12月も総じて30、2021年1月で29、同2月で27となっている。「市場に聞け」と言われるが、その市場は徐々に安定化を見込んでいる。
3日のNY市場は株全面高となった。
ダウは554ドル高。
金も1910ドル台まで急騰。株高ならインフレ期待は強まり、実質イールドのマイナス幅は拡大する、との読みだ。
民主党が大統領職と議会を制するブルー・ウエイブがメイン・シナリオだが、仮にレッド・ウエイブになっても、兆ドル単位の追加財政支援と増税回避、規制緩和維持が期待できる。訴訟など長期化のケースでも、いずれワクチン開発と追加財政支援は来る。
そして、最後の頼りは、やはりパウエルFRB議長。4-5日とFOMC開催という巡り合わせだ。市場が混乱すれば、量的緩和強化が見込める。債券市場では、経済政策支援を織り込み米10年債利回りが0.89%まで上昇中だが、1%以上はFRBが許容しない姿勢を明示する可能性もある。購入対象として長期国債の割合を増やす政策が考えられる。
かくして、市民感覚では国内断裂を深刻に受け止めるが、投資家視点では、ドライに割り切っている。
なお、今週に入っての米国株、金買いには、大統領選を材料にした短期ヘッジファンドの仕掛けが目立つ。それゆえ、「噂で買って、ニュースで売る」という短期売買の展開も視野に入る。
更に「夢をもう一度」と狙うヘッジファンドもある。
前回、日本時間午後にトランプ当選が確定したとき、カリスマ投資家カール・アイカーン氏がトランプ祝宴パーティーを中座。ダウ時間外が900超急落するなかで、株買いに動いた、とのエピソードが想起さるのだ。
いっぽう、長期投資マネーは、選挙結果を見極めてから市場参入の構えだ。
さて、4年前は日本時午後になって、開票の雲行きが怪しいとテレビ局に呼ばれ、控室でスタッフとともに開票速報を見守った。トランプ再選が確定するや、すぐにカメラ向けられ喋ったのが、この写真。さすがに、あのときは、事情の急変直後で、コメントに困ったね(笑)
そして今回。まさか、ここまで不穏な空気の大統領選になるとは。。。アドレナリン全開でギラギラ肉食系と化しました(笑)外食は避け、知人から差し入れのシュラスコ・セット~~~