米大統領選候補第二回テレビ討論会を見て
今日は午前10時から、世界が注目する討論会の二回目が開催され市場も注目しました。
前回の罵りあいと異なり、今回は、相手が話すときは自分のマイクがミュートになるという仕掛けなので、とりあえず、まともな討論会になりました。
結果はサプライズ無し。
両候補ともに従来の主張を繰り返すのみで終わりました。
トランプ氏は、嘘八百を交えて喋くり倒します。バイデン氏より、話法はシャープで旨いですね。それに比べて、バイデン氏は、特に終盤に疲れが出て、集中力を欠き、言葉に詰まったり、言い直したりで、バイデン陣営はハラハラだったと思われます。御年78歳。これで大統領になったとして、たぶん年々、この傾向は強まるでしょうね。ちょっと心配。とはいえ、トランプ氏に比べれば、(これは誰でもですが(笑))まともに聞こえますよ。支持率で10ポイント近くリードを広げているので、論戦は引き分けでもOKという感じです。逆に、トランプ氏は、よほど何か大きなサプライズを引き起こさねば形勢は覆りません。結果的には、逆転打もなく、大失言もなく終わったので、市場目線では「安堵感」が漂います。
話題になったのは、終盤でバイデン氏が腕時計みて時間を気にする仕草をしたこと。これにはバイデン陣営はヒヤリとしたでしょう。というのは1992年、クリントン氏とブッシュ(父)氏のテレビ討論会で、ブッシュ大統領が2度も腕時計に目を落としたことが勝敗を決めた事例があるからです。ブッシュ氏が「早くこの場を切り上げたい」と思ったかのように受け止められたのでした。時間に気を取られて、ブッシュ氏は「国の債務が急拡大していることをどう感じているか」との質問にしどろもどろ状態になったのです。結果は、クリントン勝利に終わりました。
今朝の討論会は、そのようなサプライズがなかったことで市場は安堵しました。
いよいよ残り11日。
前回は残り10日で、クリントン候補の大量Eメールがすっぱぬかれ、一気に形成が逆転したのでした。
まだまだ何が起こるか分からない危うさはありますね。気が抜けません。
特に、今回は郵便投票の部分で大量の無効票や不正が起こる、あるいは、その疑いをトランプ氏が強硬に主張して
仮に負けても敗北を認めないリスクがあります。
結果次第で金価格が上がるのか下がるのか、これも、成り行きで分からないので不透明感いっぱいの市場です。