連休明け、金1900割れ

連休明け、金1900割れ

金の国際価格も国内価格も下げ足を速めています。1800ドル台に落ちてきました。
理由は、まず、ドル高。ドルインデックスが一時92まで下げていましたが、94まで上がってきています。これまでのドル売りポジションの巻き戻しですね。欧州感染再発という不安要因が強まるなかで低リスク通貨として「米ドル」が選好されています。
いっぽう、米ハイテク株変調は、常識的には金の上げ要因のはずですが、最近は、金も株も同方向に動く傾向があります。株の下げを金の利益確定で埋め合わせているのです。9月の期末を迎え、機関投資家は、良い数字を出すために、このような運用調整をします。
テクニカルには、1950ドルを本格的に回復できなかったので、今度は1900ドル割れの下値を試しにきています。
金ETF残高は増えているのですが、ここにきて、「上がる前に買おう」という切迫感が薄まってきました。金の市場心理は、上より下を見ています。
筆者は大統領選後に、下げが来ると読んでいましたが、やや、早まりつつある印象です。
冷静に考えれば、1900ドルは歴史的超高値水準。それも需給を遊離したバブル水準。ここは調整売りがあっても不思議ではありません。
筆者のスタンスは、引き続き、年内は「宴の後」。2021年に金買い第二波が来ると見ています。
ところで、この連休は、日本中、凄い人出でしたね。気味悪くて、在宅で深夜全米オープンゴルフを見ていました。松山君も相場もダウン。。。
それにしても日本人は総自粛から総外出へ転換と極端ですね。衛生意識が強いので救われていますが、この人出により相当な感染再拡大を覚悟せねばならないでしょう。欧州の感染拡大は他人事ではありません。