NY市場の引け後、東京市場寄り付き前の「魔の時間帯」をトランプツイートが直撃した。
メキシコからの全輸入品に5%追加関税を6月10日から発動。
メキシコからの不法移民に対する懲罰的措置。
改善されねば25%まで段階的引き上げの可能性がある。
メキシコは米国の輸入相手国としては中国に次ぎ第二位の規模。
不法移民問題も改善・解決は容易ではない。
根は深い問題ゆえ、NY市場の心理悪化要因となるは必至だ。
既に、時間外でダウ平均先物は200ドル前後急落している。
NYの短期筋ヘッジファンドは、買いポジションを巻き戻し、新規に先物売りを仕掛ける姿勢だ。
今日のNY株式市場は大幅に下げて寄り付きそうだ。
このニュースは日本市場を直撃する展開となり、日経平均を下押し、円高を誘発している。
なお、この新たな材料出現で、年内利下げ観測も強まっている。
特に年内2回利下げ予測が顕在化してきたことは注目に値する。
6月FOMCで、米中貿易摩擦に加え、メキシコとの軋轢が米国経済に及ぼす影響が議論されよう。
債券市場では、ドル金利の下落傾向が加速する可能性がある。
昨日までの米国市場では殆ど想定されていなかった問題ゆえ、市場は虚を突かれた。
金価格も1,290ドル台へ上昇している。1,300ドル突破のキッカケの一つになるかもしれない。(kitcoグラフ参照)