今から金を買ってもよいですか?

最近、こういう質問を頻繁に受けます。
私の答え。
1800ドル以上になると、これまで以上に荒い乱高下相場になるので、堅気の素人衆は心臓に悪いから、やめときなさい。特に、まとめ買いは危険。今、世界中にトランプ相場、コロナ相場を読み切れるひとは誰一人いません。まぁ、パチンコにつぎ込むのなら、金のほうが遥かに良いですけどね~~
ここは冷静に考えて行動しましょう。自分の人生設計の中で中長期的な資産運用として、金ETFを毎月積立感覚で買い増してゆくのなら大賛成です。かけ湯感覚で、女子会、居酒屋一回分の金額で金ETFを毎月買い増してゆくなら、身の丈相応の買い方です。十分かけ湯に慣れてから、湯に浸かっても遅くはありません。
なお、今後、2割程度金価格が調整で下がることがあれば、そこで買うのはいいでしょうね。
資産運用で金は常に脇役。投資というより保険に近い。主役は配当を生む株式です。その株価の調子が悪いときに金が脇役で支えることが本筋です。本末転倒しないように。金が上がっているから、資産の多くを金につぎ込むのでは、単に投機になってしまいます。いわゆる、丁半博打と同じです。
振り返れば、本欄で、金価格が1100ドルとか1200ドルのとき「安値圏」として、買いの値ごろ感ありとアドバイスしました。その当時、メディアでは「金の輝きは薄れた」と書かれていました。
そして高値の今、メディアは「金の輝き」を伝えています。

 

いっぽうで、これまで貯めた金を売りたいという質問も多いです。
これは条件付き賛成です。条件というのは、さしあたって現金が必要な場合です。資金に余裕があれば、なにも今、金を焦って売る必要もないでしょう。

 

それから、給付金10万円で金を買いたいという質問もあります。
うーーん、これは想定していなかったな~~まぁ、損して元々の感覚ですから、投資入門編としては良い機会でしょう。ホストクラブ、キャバクラで豪遊するより遥かに賢明な選択と言えます。
今日も、週刊誌が、金を買うべきか、について取材に来ましたけど、私の答えが素気ないので、がっかりして帰ってゆきましたよ。
最近、一般週刊誌の読者層が60-70歳、場合によっては、80歳という時代。高齢者には、相続としての金を積極的に推奨しています。不動産と比較して固定資産税がかからない、小分けできるから「争族」が起きにくい、いつでも売れるという三つの良い点があります。そもそも、コロナで不動産は相当やられましたからね。
最後に、金を今買うべきかという質問は、結局、その人の年齢・収入からライフスタイルまで考慮したうえで、議論されるべきでしょう。

 

ところで、嫌な予感が当たってしまいました。
6月22日づけ本欄にこう書きました。

 

県をまたぐ移動緩和後、初の週末。人出が凄かったね。
巣篭るのも皆一緒、外に出るのも皆一緒。
渋谷の歯医者に行ったら、これまで自粛時の渋谷と景色が変わっていた。久しぶりに人の波に接した。高速も週末渋滞。個人的な感覚だけど、2週間後に感染者数が東京で100人超えになるだろうね。
自宅近くのJR駅周辺を早朝に散歩したら、終夜営業のカラオケスナック数軒から叫び声に近い歌声が漏れ聞こえてきた。カラオケに対する愛着は根強いと実感。
以上

 

それが2週間も経たぬうちに連日100人超えになるとは。。。
夜の街だけでなく、感染経路不明者も多く、これ、NY型のアウトブレイクが起きても不思議はない危険な事態ですね。。。。