1月の雇用統計は予想上回る22.5万人増。事前予想は16.5万人だった。失業率は3.6%と引き続き低水準。
平均時給は前年同月比で3.1%増。
注目は労働参加率。63.4%と2013年以来の高水準。
総じて良い数字が並ぶ。特段、悪化の兆しはない。
あえていえば、賃金がもっと上がってもよいかな、という程度。
これで株が買われるかと思いきや、逆に売られている。金は1,570ドル台でやや強含み程度。
やはり、当面は新型肺炎の拡散動向を見極める姿勢。


実質春節明けの中国経済で、筆者の注目は豚肉、野菜の高騰。
物流が分断された影響を受けた。
そもそも地域ごとの独立性が高く、他国より物流コストが相対的に高い国。庶民生活を直撃している。
企業活動も、恐る恐るの再開。マスク着用、体温計測義務など異様な雰囲気のなかで、まだ出勤者は少ない。
「誰も仕事に行かない。お金のある人はひどくおびえており、あえて外を歩こうとはしない。
不動産開発は全面的に停止状態。」という。
中国経済のなかで最も影響を受けそうな部門が不動産セクター。
ここが痛むと経済が揺らぐ。