金価格はその後1,570ドル台まで上昇後、1,560ドル台に反落。
本日日経朝刊一面トップ記事で、「イランからサウジへの核武装ドミノ」リスクが言及されている。
まさに我が意を得たり。
筆者は日経マネー1月号「金別冊」での対談でこう語っている。
「金相場は地政学的リスクに大きく左右されるわけで、私は一つ、サウジアラビアの核武装というシナリオを描いています。
イランが核合意から離れて、核開発を再開する。そうなると、まずは、おそらくイスラエルと交戦になる。
そうした仲で米国、ロシアと近いサウジが核武装に走るのではというサウジ関係者の発言が、ベタ記事ぐらいですが出始めています。
万が一、ホルムズ海峡を挟んでイランとサウジが対峙するようなことになると、これはいくら地政学的リスクに疎い最近のマーケットといえど、かなり大きなインパクトになるのではないでしょうか」
更に本欄2019年12月23日付「金を巡る各国の思惑」でもこう書いています。
「次に、トランプ政権が資源経済戦争を仕掛けている国がイランです。
気性の激しいトランプ大統領はとにかくイランが大嫌い。いっぽう多くのイラン人は米国が大嫌い。
これまでは欧州と共同歩調をとってイラン国内の核開発を抑制してきましたが、その「核合意」が遂に廃棄され、イランは独自の核開発に動く様相です。
こうなるとイスラム教の宗派対立も絡み、サウジアラビアも対抗上、独自の核武装に動く可能性があります。
なにせサウジアラビアの実質的支配者であるムハンマド皇太子は、北朝鮮のキム委員長と比較されるほどの問題児です。
なにやらかすか分かりません。
しかも、トランプ大統領にとってもサウジアラビアは米国製武器の最大顧客なのです。
大統領選挙を来年に控え軍事産業は重要な支持基盤という事情もあります。
その結果、事の成り行き次第で、ペルシャ湾を挟み、サウジとイランの核対立が一触即発になれば、原油と金は同時に急騰するでしょうね。
日本にとっても中東原油輸送のアキレス腱である狭いホルムズ海峡が万一封鎖されれば、たちまち大打撃を被ります」
そして今日の写真は、猫ちゃんが箱根駅伝応援。
黒猫って、インスタ映えしないから不人気(笑)