米国株高をけん引してきた所謂FAANG即ちフェイスブック、アマゾン、アップル、ネットフリックス、グーグル(アルファベット)の5社は、時価総額を直近の高値からおよそ1兆ドル近く減らしたと米CNBCは試算している。

その内訳は、フェイスブック 2530億ドル、アマゾン 2800億ドル、アップル 2530億ドル、ネットフリックス 670億ドル、アルファベット 1640億ドル、とされる。

直近の高値からの値下がり率で見るとフェイスブックの4割安が突出している。

フェイスブックは、ザッカーバーグCEO(34歳男性)とシェリル・サンドバーグCOO(49歳女性)の確執がメディアで詳細に報じられ、フェイスブック叩き第二波到来の様相だ。ロシアの大統領選挙介入にフェイスブックが利用されたとの疑惑に対して、サンドバーグ氏の対応が後手後手に回ったとの批判だ。同氏更迭論まで市場には流れる。著書「リーン・イン」は日本でもベストセラーとなり、働く女性のオピニオンリーダーとなったサンドバーグ氏ゆえ、市場の注目度も高い。今や、本のプロモーションでフェイスブックの個人情報管理を怠った、とまで非難の的になっている。フェイスブックを22億人のプラットフォームにまで育てた二人ゆえ、株価にも下押し圧力がかかる。

アップルに関しては、iphoneが成熟期を迎え、生産出荷台数頭打ち傾向が引き続き株価の頭を抑える。

更に、昨日は、原油急落と小売り主要銘柄急落が効いた。

 

この連日の株急落で、市場の注目は、12月と来年3月の利上げ確率に集まっている。

CMEのFEDウオッチによれば、12月利上げ確率が一時90%を超えていたが、今や、75%まで低下してきた。マーケットは既に12月利上げを織り込んでいるので、仮に、利上げ見送りとなれば、市場は混乱しよう。それゆえ、FRBも12月利上げは強行との見方が依然根強い。

そのかわり、2019年3月の利上げは見送るとの確率が47%と増加傾向だ。ちなみに3月も利上げ決行の確率は39%。拮抗している。

総じて、2019年12月までの利上げ回数が、あと2回との確率が36%、3回が25%、1回が22%と割れている。この「確率」はかなり振れるので、まだまだ紆余曲折あるは必至だ。とはいえ、傾向としては利上げ慎重論が市場には増えている。

 

それにしても、株の世界では株価4割安とか、普通だけれど、これって、金価格だと、1200ドルが800ドルに暴落するような話で、あり得ない!一日の変動幅にしても、株は10%程度、頻繁に生じるが、これって、金価格だと、1200ドルが24時間で1300、あるいは1100ドルになるということで、これも、あり得ないとは言わないが、10年に一度あるかないかの話。ボラティリティーの差を感じる。

 

さて、今日の写真は「鮨」!

脂ののったブリ、マグロ、エビ、北寄貝。日本人に生まれて良かったとしみじみ思う瞬間(笑)

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