「2年満期で年率2.5%なら悪くない」
投資マネーが先行き不透明な市場環境のなかで、短期米国債への選好度を高めている。
ゼロ金利に慣れ、低イールドの模索が長く続いたマーケットは、2.5%の重みを実感している。10年債では満期まで持ちきれず、債券安(キャピタルロス)のリスクが高い。2年満期ならなんとか持ちきれそう、との感触だ。
株式市場はボラティリティが高く、確実に年2.5%得るのは難事でもある。
総じて、政策一貫性に欠、朝令暮改を繰り返すトランプ大統領に比べれば、パウエルFRB議長の動きのほうが、相対的に読みやすい。
2018年利上げ回数が3回か4回か程度の振れであれば、許容範囲内ともいえる。
市場のテーマもQE(量的緩和)からQT(量的引き締め)にシフトした。FRBは資産圧縮も粛々と実行してゆく。
ドルインデックスも92の大台を突破して、200日移動平均線を突破した。
最も取引の多いユーロ・ドルの通貨ペアも、ユーロが1.20の大台を割り込んだ。
2週間ほどNY出張中だが、ドル安からドル高への潮目の変化を市場内で実感している。
ドルの代替通貨とされる金の価格も急落。1,300ドル大台攻防の局面を迎え、弱気派が急速に台頭している。
ドル高により原油も含めコモディティ全体に売り圧力が強まりそうだ。
なお、日本株見直しも静かに進行中だ。
ヘッジファンドのグループから日本株に関する勉強会のナビゲーターを依頼されている。
米国株の値動きが荒すぎ、欧州株もドイツ経済の軋みが気になるので、選択肢として日本株が消去法ながら浮上しているのだ。
日本国内政治リスクへの注目度は高くない。
市場も政治スキャンダルならトランプ大統領の言動でリスク慣れしている。
北朝鮮問題急展開も、懐疑論が根強いが、欧米市場から見れば、基本的には日本株にとって追い風とされる。
地政学的リスクはイランなど中東関連要因が相対的に強い。
貿易摩擦リスクも重要視され、現在進行中の米中直接経済対話の結果をマーケットは見守っている。
5月は売り(sell in May)と言われるが、今年は、5月は動くな(stay in May)との声も聞かれる。米国短期債へのマネー逃避もしばらく続きそうだ。
なお、金価格については、下がっても下値は限定的。
地政学的リスク、インフレ懸念は収まらず、安くなれば金をヘッジで仕込んでおく、とのインセンティブはヘッジファンドに根強い。
さて、5月は売り、sell in May and go awayという相場格言は筆者がブログで紹介した頃は誰も知らなかった。そ
もそもはポール・サイモンが「ニューヨーカーの最大の贅沢は気候ベストの5月に休みをとること」と語ったこと。
まさに今日のNYがそれ。快晴。20度程度。低湿度。風が実に心地良い。
「相場なんぞ仕舞いにして、そうだ、京都に行こう(笑)みたいな気分になるね。アメリカの京都と言われるチャールストンでも行くか(サウスカロライナ州)。今回のホテルは国連前。
37階の部屋からイースト・リバー、国連ビル、新ワールドトレードセンター、エンパイアステートビルなどが見える眺望絶佳。
NYで働いていた頃は近くのサットン・プレイスに居たので懐かしい。
それにしてもマンハッタンは古いビルが多く、スカイラインもあまり変わらないね。
インフラが古く不便。大手町・丸の内などの変貌に比し、昔ながらの街だと思う。
新興国のホテルのほうが遥かに新しくネット環境からバスルームから居心地も良いな~~。
早速、バスタブにお湯たまらず電話で修繕依頼となった。今回は2週間ほどの長め出張なので、カップヌードル、お稲荷さんからもみじ饅頭まで、しこたま、使い捨て大きな袋に入れこみ持参(笑)
夜中、急にお腹空いたりするからね。