米国で11月に行われる中間選挙の「予備選」、つまり共和党・民主党の候補者選びが始まりました。
私が驚いているのは、トランプ大統領の支持率が上がってきたこと。
まだ40%には満たず低い水準ですが、趨勢的にじり高です。
同盟国にまで安全保障上の理由ということで通商喧嘩を売る大統領が国内では一定の支持を得ているのですね。
報復関税の応酬で、本当に保護主義が激化して、世界経済が減速、更には、危機的状況に陥るのでしょうか。とにかく、絵空事ではなくなったことは事実でしょう。
世界銀行も世界経済が保護主義蔓延するなかで減速基調になるとのレポートを出しました。
おりから、米国景気が循環サイクルで最終局面に入ったとの認識が市場では広がっています。
米10年債の利回りは結局3%の壁を超えられず、長期金利が上がらず、いっぽうでFRBは粛々と短期政策金利を引き上げてゆく。
その結果、長短金利差が逆転する異常現象が起こるかもしれない。
もし、起これば、それは歴史的に不況の前兆とされる。
それでも米国株価は、ナスダックのハイテク銘柄中心に、高値を更新中。
でも、ちょっと気味悪い株高だと感じます。素直にポジティブには捉えにくい現象です。
「金は嵐の晩に輝く」と言われますが、2019年、2020年となにやら金が輝いてしまうような局面が来そうな予感。
社会的観点で決して喜ばしい話ではありません。
ただ、そのような事態を視野に備えも怠りなく、ということです。
なお、近畿・中京・北陸・福岡地区の皆さん。今週土曜日ABC朝日放送系列、朝9時半からの「正義のミカタ」に生出演します。
イタリア・スペイン情勢が今週のトピックの一つなのでお呼びがかかった次第。
思えば、このエンタメ系情報番組とのお付き合いもギリシャ危機がキッカケでした。
最近は、プレゼンターではなく、側から「チャチャ」を入れるコメンテーター役。
といっても、実は、これ苦手なんですよ。
人の話に割り込んで、あれやこれや語るというのが。
だいたい、失礼だと思うんですよ。
一生懸命に説明している専門家の話の腰折るのは。
タレント系の人たちは、すかざす、突っ込んできますからね~。
まぁ、90分間、もっぱら座って聞いています(笑)
テレビ局の制作担当者たちが、気持ち良い人たちなので付き合いが続いている感じかな~~。