週末にロンドン発外電で筆者のコメントが流れたので、早朝から欧米市場の旧知の連中からの電話ひっきりなしである。
ロンドン発ロイター電↓
結局、シリアもトランプもロシアも次の一手が読めず、「経過観察」として売買を手控える姿勢が目立つ。現状は、気配値程度に見ている。
彼らとの話題は大谷選手のほうが多いほどの印象だ。
但し、大谷選手は知っていても、森友も日米首脳会談も殆ど知らない。これが実態だ。
日本のメディアに登場する「外国人投資家」は、一握りの日本株保有者・担当者そして知日派が多いことを実感する。
シリア情勢については、リスクが後退したわけではなく、ロシアとイランの対応を見極める段階だ。ロシアの国防省はS300防衛ミサイルのシリア向け補給を見合わせていたが、実行に踏み切る姿勢を見せている。
アサド大統領のロシア訪問も取り沙汰される。
イランも、ロシアとの協力を強化する姿勢をちらつかせる。
対して、米国側は追加経済制裁発動を明言した。
引き続き、米ロ冷戦のごとき状況が続きそうだ。
いっぽう、米国内ではモラー特別検察官のロシアゲート捜査が核心に迫りつつあり、トランプ大統領もモラー氏解任を示唆している。
自身の女性スキャンダルの実態が今週発売の前FBI長官コミ―氏の回顧本で暴露されると、事の真偽はともかく、トランプ氏の心象は悪くなる。
中間選挙も共和党内まとめ役のライアン下院議長引退で、苦戦が伝えられる。
追い詰められたトランプ氏が、ロシアに対して外交官追放以上に強硬措置に出ると、ロシアも黙ってはいまい。
シリア攻撃はパンドラの箱を開けた感も漂う。
北朝鮮問題、米中貿易摩擦にシリア情勢が加わり、5月にかけ、マーケットの騒擾が続きそうだ。
金に関しては、シリア攻撃は織り込み済み。
今後のロシア・イランの対応が悪化すると本格的買いが入ることになろう。
当面1,340ドル前後で推移している。様子見である。
そもそも有事の金という表現は、米ソ冷戦時代に生まれた言葉なので、米ロ冷戦ともなると、有事の金復活の可能性もある。
イランもイランの米国大使館人質事件・イラン革命など歴史的に金高値の要因になってきた経緯がある。
それだけに、金市場は重く受け止める。
さて、土曜朝、いきなりシリア開戦の報で、お休みモードが一転騒がしくなった。
そのなかで、京都から旬の筍が届き、早速、タケノコ料理と、これも旬のアサリの味噌汁。
京都は大原野の筍。
三千院の大原ではなくて、長岡京の方向にある、筍産地。
至るところに筍畑が散在する地域。大原野の筍は特に白くて綺麗で美味。
京都の親友の紹介で知り合った。今年はとにかく時期が早かったね。
そして、とびっきり旨い。昨年不作だったので、裏年から表年になった感じ。
殺伐としたマーケットの渦中で癒されました。