昨日NY時間に、トランプ大統領が、対中追加関税2千億ドルを念頭に「今日のNY市場引け後になにかしら発表する」と語り、東京市場が、その発表をもろに受けるめぐりあわせとなった。そして、午前7時過ぎに、予告通り、発表。関税率が今年10%、来年から25%と、やや妥協的な含みを残す結果だったので、市場は暫時安堵。

そして、気になるのは「次は日本」

「日米通商交渉の相手はミスターアベか?対抗馬の発言力は?」

今朝、NY市場から投げられる質問だ。まだ、ミスターイシバという具体的人名までは認知されていない。しかし、米中貿易戦争の次はジャパンという認識は強い。特に外為市場では、短期的円買いを仕掛ける意図が透ける。

時期的にも中間選挙へ向けカウントダウンの段階だ。直近では、マナフォート・トランプ陣営元選挙対策本部長が有罪を認め、捜査協力に応じる姿勢だ。トランプ大統領としては、国民の目をロシアゲートからそらすために、中国の次の「通商標的」が必要だ。既に同盟国の欧州、カナダ、韓国とは一戦を交えた。残るは日本。与党総裁選が終われば、交渉相手は明確になる。

懸念される自動車数量規制のカードを切ってくれば、円相場はまず109円台も覚悟せねばなるまい。ヘッジファンドには100円などという見方もあるが、今月はFOMCも控え、利上げというドル高要因も強く意識される。基本的に円高に振れる可能性はあるが、一過性との読みで、短期売買による乱高下となりそうだ。

株式市場では、先週金曜日のNY市場で、前場には、米中通商交渉再開の楽観論でダウ平均も上がっていた。しかし、昼にかけ、ホワイトハウスから、対中強硬姿勢は変わらずとの情報が流れ、瞬間的にダウ平均が急落。後場は市場のセンチメントが一転して悪化。昨日月曜も、NY市場引け後に対中追加関税発表とのトランプ大統領予告発言でダウ平均は下げていた。結局、ムニューシン財務長官主導の対中交渉の限界が露呈され、ライトハイザー通商代表部代表らの強硬派に押し切られた、との市場の認識である。ライトハイザー氏といえば、やはり市場は対日強硬派の代表格と見る。

なお、日銀金融政策決定会合も、今回は無風と見られるが、欧米市場では、FRB,ECBに次ぎ「次はBOJ=日銀」との出口観測が依然根強く、異例の関心度の高さが続いている。

金市場への影響だが、おりからインドルピーが最安値を更新。人民元も上海株安と相まって安い。結果的に現地通貨建て金価格は安くならず。価格効果と保護主義=経済減速の所得効果の両面から、新興国金需要が盛り上がらない。筆者の想定より安値圏が長引いている。いずれ中国インドも買うのは必至だが、まだ様子見ということだ。

 

さて、本ブログでおなじみの、私のお気に入りイタリアン「マガーリ」。ブログ読者も多数来店。今回場所が洗足池から自由が丘に引っ越しました。自由が丘駅周辺はややこしいけどね。東急線路の踏切や高架が入り組んでる。南口徒歩1分。リストランテではなくカジュアルなトラットリア。マガーリで検索にかければヒットするよ。美人マダム(まゆみちゃん)と料理センス抜群のシェフ「たかさん」健在。久し振りに堪能した。写真はオマール海老のイタリアン風。マダムがサーブしているのは何とか牛(笑)のタリアテーレ。絶品~~

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