NY金がついに1,500ドルを上抜けた。
筆者の2019年想定レンジの上限に来た。
まだ上がると思うが、中期的には、そろそろ警戒水域だ。
金1,500ドル突破のキッカケは欧米金利下落。
特にマイナス金利は金利を生まない金には追い風となる。
最新欧米金利事情を以下にまとめた。
あの南欧国債までもゼロ金利に接近中だ。
ポルトガル10年債利回りは0.18%まで下落。スペイン国債は0.16%前後。
アイルランド国債 でさえ今週は一時マイナス金利に沈む局面もあった。
いっぽう安全資産とされる独10年債は遂にマイナス0.6%まで利回りが低下。フランス10年債はマイナス0.3%近傍。
国債購入者が金利を払うということは、安全性のコストがタダではないということか。
マネーが駆け込む先と化しているが、この駆け込み寺は有料である。(ちなみに金色の駆け込み寺も繁盛している)
そして、安全資産の筆頭格、米国10年債利回りも8月に入って2%台から1.6%台まで急落する局面もあった
それでも、欧州国債に比べれば、はるかに高いイールドである。こちらの駆け込み寺に行けばお小遣いまで貰える。
このような市場環境で、米国債がいずれゼロ金利からマイナス金利なるシナリオももはや絵空事とはいえまい。
NY引けベースで見ると、10年債が1.72%、2年債が1.60%。
逆イールドといえば、通常、政策金利との相関の高い2年債と10年債のイールド格差が最も注目される。
その格差がかなり縮小してきたことが、米10年債マイナス金利の兆しと見える。
世界の投資家がこぞって米10年債を買い上げる。
いっぽう、FRBは政策金利を段階的にゼロ近傍(ZLB)まで引き下げる可能性がある。
いまや世界の中央銀行の緩和合戦ゆえ、FRBが利下げに動けば、まず、ECBが金利を引き下げ、新興国の中央銀行まで対抗上利下げせざるを得ない。
そこにトランプ大統領は、「ECBに負けるな。FRBももっと大胆に利下げせよ。FRBはプライドが高過ぎる、利上げした過ちを認めよ」と叱咤激励する。
10年債売買には投機筋も参入して、利回りを追うのではなく、債券短期売買による差益を追っている。
所謂「イールドの追及」とは異次元の世界だ。
いずれ量的緩和再開でECBも、そして、FRBだって、国債を買ってくれるかもしれない、との期待で動いている。
市場は金融正常化路線の転換を歓迎している。
リスクは、世界経済が思いのほか打たれ強く、中央銀行の緩和姿勢が転換するときだ。
あるいは、米中電撃妥協。投機的国債トレードは、一斉に巻き戻しに動き、世界的に金利が急騰する。
米中貿易戦争の「武器」として中国側は大量の保有する米国債の売却をちらつかせる。このシナリオも金利急騰リスクをはらむ。
7日のNY株式市場では、寄り付き後、589ドルまで瞬間的に急落する「フラッシュ・クラッシュ」のごとき現象が見られた。
異常なボラティリティの高さが、市場の不安心理を映す。
さて、世の中は進次郎クリステルの話題一色~~。
私のテレビ出演予定も軽く飛んだ。(笑)
私は、渋野日向子のほうが興味あるな。
全英が勝ったから米国でプレーする権利も得たのだけど、本人は日本でプレーを続けるらしい。
もったいないと思うが、スポンサーへの配慮か。
とにかく進次郎クリステルも暗い話題ではないが、渋野のほうが、より爽やかで明るい話題だよ。
あのスマイルは意識して出来るものではない。
彼女に注目して一早くスポンサーになった岡山の地元テレビ局は、柔道でいえば、一本取ったね。
勿論金1,500ドルも明るい話題だが(笑)、高値圏で実需は閑散、完全に先物主導だから、(先物買いポジションも膨張)いずれ表層雪崩は必至。
しかし、下がったところは買い直される。