いやはや、26日夜は結局徹夜。そのまま27日は終日、テレビやらインタビューやら。殆ど8時間喋りっぱなしで、さすがにクタクタだよ~~

さて、FOMC声明文から「緩和的」の単語が外れたときには、市場は反応しなかった。

しかし、記者会見中に異変が起こった。

FRBが利上げペースを加速させるのは、どのような時か?との質問に「インフレが上振れするときだ。しかし、我々は、そうなるとは見ていない。我々の予測には無いことだ」と答えたのだ。

市場は、この発言を「利上げ急がず」と解釈。

金利とドル相場が下げ、ダウ平均は前日比プラス圏からマイナス圏に急落。結局、前日比106ドル安で引けた。

円相場も、113円を挟む値動きだったが、112円台後半の円高ドル安に振れた。

米10年債利回りも、3.1%を突破していたが、昨晩は3.04%台まで下げている。政策金利との相関が強い2年債の利回りも2.8%台で下げたが、下落幅は10年債のほうが大きい。その結果、長短金利スプレッドは縮小。12月に再利上げされ、10年債利回りが伸び悩むと、一気に長短金利が逆転しても不思議はない情勢だ。この「逆イールド現象」は、過去の景気後退局面の直前に生じているので、市場では凶兆とされる。

10年債利回りが本格的持続的に3%の大台で定着するか否かも注目されている。今年に入り、3%を突破しても維持できず反落が繰り返されてきた。今回も、再び2%台に戻るのか。雲行きは怪しい。米国債先物売りポジションも、過去最大級まで膨らみ、今や最も混み合うトレードとされる。巻き戻しが起こりやすい状況といえる。米国債先物が買い戻されれば、利回りは下がる。

外為市場では、ドル急騰の反動でドルインデックスは反落中だ。パウエル議長の発言にドル安で反応しやすい地合いであった。

なお、トランプ大統領は、日本時間午前6時からの記者会見で、利上げについて「ハッピーではない」とコメントした。繰り返されるFRB介入発言について、パウエル氏も記者会見で聞かれていたが、政治介入については、まともに関わらずとの姿勢を貫いていた。とはいえ、今回は、結果的に市場金利下落が誘発される展開となった。

NY金はFOMC後、24時間の「消化期間」を経て、1180ドル台へ下落。

そして、今日の旨いもの写真は、祇園「らく山」の続き。

湯葉のあんかけ。ナスと超大型アワビ(蒸し)。なんせ、人間の手形より大きいサイズ。そして、イチジクのワイン煮。季節の葡萄添え。

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