米国発の金利急騰がアジアから欧州へ波及。昨晩の米10年債利回りも3.18%-3.23%前後の高水準で推移した。世界的金利高をNY株も嫌気してダウ平均200ドル急落。恐怖指数VIXも2割ほど急騰して14台をつけている。

そもそも米長期金利が3%を突破したことは、米国経済好調の証しなのだが、市場は金利のボラティリティー(変動)が激化していることに不安を感じている。その背景には、米国債先物の売り残高が過去最高水準という状況が指摘される。今や、市場で最も混み合っているトレードと言われるが、ここまで膨張すると、いつ買い戻しの雪崩現象が起こっても不思議はない。更に、原油高も金利高の一要因になっており、不透明感を醸成している。

 

パウエルFRB議長の発言も効いた。「中立金利を超えても必要とあれば利上げする用意がある。但し、当面は金利水準が中立からは、ほど遠い」と語ったのだが、市場は前者の部分を重視している。

欧州では、ECBが量的緩和終了カウントダウンの段階での国債利回り上昇なので、需給面から国債価格が下がり(利回りが上がり)やすい。

日本10年債利回りが0.155%に上昇したが、日銀が臨時国債買い入れオペを行わず、実質的に長期金利上限0.2%容認の姿勢を見せたことも欧米市場では注目された。

 

更にドル金利急騰が、新興国経済に与える影響も懸念される。投機的な「新興国売り」が小康状態の兆しも見え始めた矢先に、再び相場の頭を叩かれた感がある。

 

なお、市場では、奇しくも、3つの「3%」というマジックナンバーが注目指標となった。

まず、米長期金利3%台本格突入。

次に、今晩発表の雇用統計で最も注目される平均時給が年率3%に接近するか。

そして、FRBが想定する中立金利が、3%以上に引き上げられるか。

 

世界のマーケットが債券市場動向に身構えている。

 

金価格は1190ドルー1210ドルの狭いレンジにはまり込み、小動き。このレンジ内では一日で15ドル動くこともあるけど、上限も下限もブレークできない状況。雇用統計がきっかけになるか。

 

今日の写真は、またまた栗拾い(笑)今度のは、山栗より大きめ。見た目は大ぶりだが、味は小ぶりの山栗のほうが旨い!でも、自分で採った栗の味は、また格別だね~~

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