米国はイラン産原油の禁輸措置という経済制裁を課している。
そこで、イランは、船舶間の通信設備を持たないタンカーを用いて、「影の輸出」を継続している。その90%は中国向けだ。足元を見られ、大幅なディスカウント価格を、イランは受け入れざるを得ない。但し、中国側も原油輸入のイラン依存度が高いので、この「値引き価格」はジワリ上昇中だ。
とはいえ、この「影の原油売買」は人民元で決済されるので、イランは原油輸入収入の殆どを中国製品の輸入に使うことになる。
トランプは、断トツで機能性の高い米国製武器を、イスラエルに「取り扱い勝手たるべし」とばかり、使用許可に動く。そこで、イランの原油輸出基地も、優先度の高い標的となろう。
そうなると、米中関税協議で、米国側は有力なカードを持つことになる。
中東発地政学的リスクと関税戦争は有機的に関わりあっているのだ。
市場もここまで読まねばならず、NY市場のトレーディング・ルームの現場では、中東関連部門の社員が「臨時人事異動」で出張っている事例さえある。
筆者も毎晩の如く日本時間深夜に、NY市場の友人たちと、意見交換のためのZOOMセッションに参加。慣れてはいるものの、札幌サテライト・オフィスで寝不足気味である。
気晴らしに、深夜に開いているセコマ(セイコマート)で、常に人気最上位のストローベリーアイスを買い求める日々(笑)
このアイスは、アイスクリーム評論家を自任する筆者の一押し。たかが、イチゴアイスと言うなかれ!(笑)

それにしても痛感するのは、いまやネット環境さえしっかりしていれば、東京でも札幌でも裏磐梯でも、働く場所は関係ないね。
札幌のほうが大手町より早かった事例も体験したほど。
もちろん、長年構築したNYグループの人脈があればこそのことではあるが。こればかりは年長者の特権といえようか。