
金上昇の形が良くなってきた。
3,300-3,500ドルのレンジで、買っては売られ、買っては売られで、揉まれて、調整している。このレンジが、固まってゆけば、いずれ3,500ドル以上も狙える。
FOMCというビッグイベントも通過。
今のFRBは、関税によるインフレと、関税による景気後退という二つのシナリオを突き付けられ、パウエル議長も、「判断が難しい」と語らざるを得ない。現実的には、景気後退とインフレが同時進行するスタグフレーションの可能性が高まってきた。本欄で繰り返してきた如く、スタグフレーションは金独り勝ちのシナリオだ。
さて、金の輸出が、月3,000億円前後に急増している。財務省関税局は、「密輸された金が輸出に廻っている」と見ている。金を日本から海外に輸出する際に入手ルートを申告する必要があるものの、流通経路の追跡はできておらず、密輸品の特定は難しいのが現状だ。これも金暴騰劇が引き起こした事例であろうか。