
17日NY市場をフォローしていて、ギョッとしたのは、NY連銀製造業景気指数が、事前予測はマイナス2.1に対して、マイナス20!と出たこと。普段はさほど注目される経済指標ではないが、余りの激減ぶりがサプライズとなった。「やっぱりトランプ関税不況か」とのため息が聞こえてくる。国際金価格は、ロコロンドンでも3,000ドル突破。とはいえ、今週のメイン・イベントはFOMCだ。まだ、一波乱ありそう。
筆者の観点は、金価格が、既に、米国経済スタグフレーションを織り込み始めていること。全世界情勢を見るに、マネーが安全資産の金に流入するような不安定な状況は続くので、依然、金には強気なのだが、いずれ、「織り込み済」となる時期が到来しよう。4月2日がXデーと言われ、カナダ・メキシコへの関税の猶予期間が切れ、いよいよ発動となる。中期的には、このあたりが、正念場だろうね。トランプ関税は、相手国との交渉のための材料として使われているわけで、金市場の買い材料として、いずれ陳腐化するは必至。
3,000ドル超えで、「虫の目」では、3,100、3,200とモメンタムに乗った予測が流れるなかで、市場の底流を見る「魚の目」を持ち続けたい。ちなみに、市場を俯瞰する「鳥の目」では、史上最高値圏の3,000ドルを固める時期で、2,500ドル前後への調整局面も見えてくる。但し、当面は、それほどの暴落は見えない。あくまで、市場を歴史の目で俯瞰する場合の話だ。