今日の日本株には、朝から嫌な雰囲気が漂っていた。
トランプ組(本欄ではトランプ政権とは呼ばない)のめちゃぶりを受け、前日の米国株が大幅安。
しかも、今日は雇用統計発表の日。

筆者は、昨年8月5日、日経平均が4,451円安の暴落を演じた「令和のブラックマンデー」を思い出していた。NY市場でも、あの日のことが、未だに語られ、日本株が「仕手株」扱いになっているほどだ。
あの日は、午前中に海外筋の投機ファンドに「いじられ」急落開始。午後には、日本人投資家がパニックになり、投げ売りの展開に。ベテランの筆者でも、相場の怖さに冷や汗が出たものだ。同時に、日本人投資家のリスク耐性の脆さも露わになった。

あのような異常事態を引き起こすと、それまでの「日本株市場、構造改革」の動きが、無に帰す如き展開になる。それまで、日本株の組み入れ比率を引き上げていた海外のファンド筋も、一斉に、手を引いてしまった。最新のゴールドマン・サックスの株式レポートでは、日本株が「要注意」とされている。中国株のほうがベターと言う。

まぁ、今日のところは、817円安で済んだものの、未だ、油断は禁物だ。