今日は為替の話。


先週は東京市場発で日銀再利上げ説が市場に流れ、一時は150円台まで円高に振れた。
しかし、今週に入り、円高の流れが一変。154円台まで円安に急反転している。

その背景には、パウエルFRB議長が、議会証言で、「利下げは急がず」と明言したこと。それを裏付けるように、昨晩発表の米消費者物価上昇率CPIが年率3%と、上振れして、インフレ収束には、まだ距離があることを、パウエル氏が、議会証言2日目に認めた。
米債券市場では、指標の10年債利回りが4.6%台にまで再上昇。
外為市場ではドル高・円安の流れが加速した次第だ。

NY金市場では、CPI発表直後に大きく売られたが(KITCO24時間グラフの緑線)、大引けまでに、下げを取り戻した。

押し目は、すかさず拾われる。
金価格上昇のモメンタムが根強いことを証明する成り行きとなった。
しかも、円安に振れたので、円建て金価格は、再び最高値更新である。