1-9月の中国金需要が741トンと、前年同期比で11%減少した。特に、民間部門の宝飾需要が400トンと27%の大幅減少を記録している。さすがに、金高値の影響で、買い控えが目立つ。
対して、投資需要は27%増の282トン。

このような需給要因はただちに国際金価格に影響は与えないが、ジワリ、ボディーブローの如く、下落圧力が効いてくるものだ。
公的部門の外貨準備としての金購入も、この高値で止まっており、世界全体の公的金購入量は、これまで想定された年間1000トンを下回るかも。

やはり、金高騰も、バブルの匂いが漂っている。
筆者は、長期的に強気なれど、短期的には、価格調整局面が来てもおかしくないと見ている。とはいえ、下がっても2500ドル台くらいかな。
それも、安値はすかさず拾われそう。

そもそも、2700ドルまでの上げが、明らかにスピード違反だったので、健全な調整局面となろう。
調整局面無き上昇相場は、後の暴落が厳しくなるものだ。