新NISAについて意見を聞かれる機会が増えている。
たしかに、これまで投資について疎い人たちが、健全な投資を始める機会にはなっている。
とはいえ、個人投資家のカテゴリーで見ると、ざっくり、現役組が株・投資信託を積立始めたものの、高齢者層が、バブル期に買った株式の「やれやれ売り」に走り、結局、個人投資家部門は、それほど増えていない。
では、誰が、日本株を買って、日経平均・TOPIXが上がっているのか、といえば、結局、外国人投資家たち。
兜町の売買の6~7割は海外勢いという構図は変わっていない。
それから、新NISAをきっかけに投資を始めた人たちに関しては、まず基礎的知識を既に持つ人たちは、まあまあ安心して見ているが、老後までの積立期間に、またリーマンショック#2など、金融危機が起こった場合に、冷静に対処できるか。
つまり、危機で株価が暴落しても、パニックにならず、余計なことせずに、やりすごせるか。株価がどんどん下がってゆく過程を耐え抜くには、普段からストレスに強い「胆力」を養成せねばならない。
しかし、胆力など、およそセミナーで教えられることでもないし、本の説明で強化されるものでもない。
まさに、自腹を痛めて辛い経験をすることで鍛えられるものだ。
ところが、日本人は基本的に受験世代を通過してきているから、どこかに、正解があるはずだ、と、理論的に考える。
そこで、解答が見つからないと、オロオロするばかり。先日、知り合いの優秀なアナリストが、A、B、Cの三つの世界経済情勢シナリオをきれいにまとめた、レポートを送ってきた。
「よく、まとめたね」と言ったら、「それで、A、B、Cのどのシナリオになりそうでしょうか」と困惑の表情で聞いてきた。
説明はうまいのだが、決められない。決めることが投資なのだけど。
いま、本屋に行くと、NISA本が、並んでいるが、実際に長期投資の経験がない人たちが解説役に廻っているので、この最も肝心な点がスルーされている。
知識の量と投資の成果は一致しないもの。
頭でっかちになるな。


さて、足元のNY金は、雇用統計が、良すぎず、悪すぎず、という結果で、米利下げ楽観論が再浮上。
NY金は、一時、2,398ドルと、2,400ドル寸前まで続騰した。
とはいえ、雇用統計と今週発表のCPIは、上振れ・下振れするので、ほどほどに見ておくべし。
2,400ドル以上は、トランプ・リスク次第。
ちなみに、トランプ・リスクと円安について、週末の産経新聞記事にて、コメントした。↓


政局が揺らす為替市場 仏下院選、極右政権回避で警戒感和らぐ 米大統領選は見方が錯綜 - 産経ニュース 


さて、本日の札幌は、朝方18度くらい。
昼には23度まで上がり「蒸し暑い」という感じ。
写真は、31階からみた花火大会。

 

31階からみた花火大会

そして、到来物の、上品な桃の和菓子。

 

上品な桃の和菓子

夕食は、焼き鳥チェーン「串鳥」のテイクアウト。

 

上品な桃の和菓子

北海道は、鳥が人気だね。
そろそろ、札幌にも、観光客軍団が本格的に押し寄せている。
東京から1泊2日でエスコンという知り合いが来るが、疲れにくるようなものだよ。
エスコンのアクセスだけでも超大変だ。