前回5月24日更新の時点では、中期的にNY金が頭を打ったが、下値は2,200ドル程度か、と書いた。
そして1か月後。
瞬間的に2,300ドルを割り込む局面もあり、基本的に頭を打たれたものの、2,300ドル台は、なんとか維持できている。
値固めが終わったところで、年後半は2,700ドルを目指すであろう。

 

kitco

筆者は常々、日々の経済指標に対しての短期的乱高下に一喜一憂するなと説いてきたが、この1か月の値動きは、まさに、その最たる例であった。
一喜一憂して、思わぬ損失を出した人も少なくなかろう。
いっぽう、じっくり、買い増してきた人たちは、慌てなかったはず(笑)。
要は、FRBの利下げ回数などに振り回されてNY金は激しく動いたものの、結局、利下げペースに関して、結論は出なかった。
未だ、当分、結論は出まい。


このブログも、毎日書いていると、どうしても短期価格変動を説明することになるので、筆者の考えに自ら反すると、抵抗感も感じていたところだ。
筆も鈍る。
なお、円建て金価格は、これも書いたとおり、円安継続で上昇圧力がかかりやすい。
今や160円をうかがう状況だ。


なお、年後半に入ると、米大統領選挙の影響が重要になる。
選挙向けバラマキ財政による米財政不安。
更に、米国債格下げ。
更に、トランプリスク(特に対中国)に目配りせねばなるまい。
パウエル発言(金融政策)に加え、財政政策が、相場の材料として、浮上する。
ここは、気を付けてもらいたい。


さて、筆者は、毎年恒例の、夏季サッポロ・サテライトオフィスに、早くも移動。
今日は、札幌の気温、18~22度。
快適!仕事の効率も上がる。
大通り公園では、フラワーフェスティバル。

 

フラワーフェスティバル
フラワーフェスティバル

狸小路では、ヒグマの実物大にビックリ!

 

ヒグマの実物大

なお、札幌―成田―NYの出張を、NY市場の友人たちから要請されている。
NY市場に、もはや、金について、きっちり語れる専門家がいなくなって、困っているらしい。
今朝も、朝一の電話でたたき起こされた。
まぁ、これからは、NYから依頼された仕事で荒稼ぎするか(笑)。
女子プロゴルファー、渋野や山下が、米国メジャーで円安効果も手伝い、円建てで億単位の賞金をゲットしたみたいに。
これからは、日本人も、今まで以上に、国外に出向き、存在感を強める時代になる。ならねばならない。
筆者がNY市場のプロに、金について、レクチャーしていることも、その事例だ。
ブルームバーク通信でも、プロ向け端末で、Toshima&Associatesとして、「情報提供社」になっている。
なんせ、NY金市場では、人事異動で去年までは株式市場担当だったのが、いきなり金担当となり、一夜漬けで、おろおろしているのだ。
そして、知的財産に対する評価も、日本とはけた違いだ。